ファクタリングで開業資金の調達は可能?利点と確認すべきポイントを解説
資本金1円でも会社の設立が可能ですが、別途で法定費用や法人税、毎月の固定費などがかかるため、開業時にはある程度の資金を確保しておく必要があります。
ひと昔より開業しやすい現在ですが、5年で約6割の企業が廃業していると国税庁が発表。
開業資金の調達方法としては、銀行融資や日本政策金融公庫の融資制度などがありますが、審査基準が厳しく、お金を得られるまで時間がかかります。
そこでおすすめなのがファクタリングです。
この記事では、ファクタリングが開業資金の調達方法におすすめな理由を、利点や利用時に確認すべきポイントを踏まえたうえで解説します。
目次
開業時の資金調達問題と廃業率
会社の設立時には、さまざまな費用がかかります。
株式会社の設立には約20万円、合同会社の設立には6万円ほど費用がかかりますし、開業後には家賃や人件費、水道光熱費といった毎月の固定費も発生します。
経営を継続させるためにある程度の資金が必要です。
自己資金だけで開業する場合もありますが、お金を自力で貯めるには時間がかかるため、金融機関などから融資を受ける方法が一般的といえるでしょう。
ただし、近年では銀行融資の貸し渋りが問題視されています。
銀行融資での資金調達は難しい
会社を設立する際、銀行融資を検討する方も多いのではないでしょうか。
確かに、銀行から融資を受けられれば多額の資金を獲得できますし、低金利で返済期間も長いため事業開始や継続に役立ちます。
しかし、バブル期後から銀行は開業資金の調達を目的とした融資に対して慎重になりました。
決算書や確定申告書などが必要な場合が多く、担保にできる不動産などを保有していない中小企業の経営者は開業資金を得られない可能性があります。
60%の企業が5年で廃業している
開業したらゴールではないため、その後の事業を継続させる必要があります。
しかし、開業して1年で約25%の会社が廃業しています。
5年後で60%、10年後には約75%もの会社が廃業しており、開業後の資金不足も問題視されているのが現状です。
開業資金だけでなく、運転資金の確保も会社を設立する際には考えておかなければなりません。
ファクタリングで開業資金の調達は可能
金融機関から融資を受けるには、厳しい審査に通る必要がありますし、時間もかかります。
一方で、ファクタリングなら最短即日での資金調達が可能なうえ、比較的審査が緩いため業績が少ない企業でも利用できる可能性があります。
ただし、ファクタリングにはいくつかの利用条件があるため、ここではファクタリングの仕組みや審査基準を見ていきましょう。
売掛債権が必要
ファクタリングは保有する売掛債権を業者に売却し、現金化するサービスです。
つまり、ファクタリングを利用するには売掛債権が必要となります。
開業資金の調達方法としてファクタリングは利用できますが、売掛債権があることが前提です。
開業前から事業を営んでいる場合、売掛債権を証明できる書類(納品書や発注書など)と売掛先との取引を証明できる書類(基本契約書や通帳)などがあれば利用可能です。
ファクタリング利用で必要な書類は、各業者によって異なるため、早めに確認しておくことをおすすめします。
売掛先の信用度が審査基準
利用者の返済能力を確認する金融機関の融資とは異なり、ファクタリングの審査基準は売掛先の信用度となります。
したがって、業績がない企業であっても、売掛先に問題がなければ利用できる可能性は十分にあるのです。
ただし、業種によっては取引相手が個人である場合もあるでしょう。
売掛先が個人の場合、法人に比べて信用度が低いため、ファクタリング審査では不利になってしまう点は注意してください。
個人事業主でもファクタリングは即日利用できる
会社の設立時に役立つファクタリングですが、個人事業主でも即日での利用が可能です。
ファクタリング会社によって対象者が異なるため、業者選びが必要なものの、個人事業主でも売掛先が良好な経営を営む法人なら高い確率で審査に通るでしょう。
個人事業主が金融機関から融資を受けるのは難しいため、開業資金や運転資金の調達方法に悩む場合も少なくありません。
ファクタリングなら最短即日で保有する売掛債権を現金化できますので、資金繰り改善に役立ちます。
ファクタリングを開業資金の調達に活用する利点
ファクタリングを開業資金の調達に活用する利点としては、下記の3つがあります。
• 入金スピードが早い
• 負債が増えない
• 担保や保証人が必要ない
それでは、ひとつずつ解説します。
入金スピードが早い
ファクタリングが、ほかの資金調達方法と大きく異なる点は入金スピードです。
銀行や日本政策金融公庫から融資を受ける場合、審査完了まで1カ月以上かかるケースが多く、さまざまな書類を準備・提出しなければなりません。
低金利で多額の資金を調達でき、長い返済期間を設けている点は金融機関から融資を受けるメリットですが、時間や手間がかかる点がデメリットといえます。
審査も厳しく、開業前の企業や個人が融資を受けられないケースも少なくありません。
一方で、ファクタリングなら当日〜1週間で資金調達が完了します。
必要書類も比較的少なめで、Web上で手続きが完結するサービスも存在するため、手間をかけずに開業資金を得たいならファクタリングがおすすめです。
負債が増えない
融資を受けると返済する必要があり、負債が増えてしまいます。
一方、ファクタリングは債権売買のため返済義務がなく、負債も増えません。
信用情報への影響がないため、金融機関や消費者金融からお金を借りている状態でも利用できます。
将来、金融機関から融資を受ける予定であっても、悪影響を及ぼさない点はファクタリングを利用する大きな利点といえるでしょう。
負債が増えないためオフバランス化も可能ですので、良好な経営状態をアピールできます。
オフバランス化によってM&Aや投資家から出資を受ける際に有利になり得るのもファクタリングの強みです。
担保や保証人が必要ない
貸金業に該当しないファクタリングには、担保や保証人が必要ありません。
融資を受ける場合、担保や保証人を要求されるのが一般的ですが、返済できない場合のリスクをともないます。
一方で、ファクタリングには返済義務がないため、融資にともなうリスクがありません。
返済義務はないものの、売掛先から受け取った売掛金はファクタリング会社へ送金する必要があります。
ファクタリングで開業資金を調達する際に確認すべきポイント
ファクタリングで開業資金を調達する際は、下記のポイントを必ず確認しておきましょう。
• 取引方法
• 手数料率
• 対象者
• 買取限度額
それでは、ファクタリングを利用する前に確認すべき4つのポイントを紹介します。
取引方法
ファクタリングには、買取型と保証型の大きく2種類あります。
売掛先の倒産リスクに備えた保険のような目的で利用するなら保証型がおすすめですが、開業資金の調達なら買取型を選ぶべきです。
買取型にも2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類あり、それぞれ特徴が異なるため注意してください。
2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社で取引しますが、3社間ファクタリングは売掛先も関与します。
したがって、3社間ファクタリングの場合は売掛先の同意が必要です。
また、ファクタリング会社へ売掛金を支払う流れも異なります。
2社間ファクタリングだと利用者がファクタリング会社へ売掛金を送金しますが、3社間ファクタリングなら売掛先が直接ファクタリング会社へ売掛金を支払う仕組みです。
手元に一刻も早くお金が欲しい場合や売掛先に知られたくない場合は2社間ファクタリング、手数料をできるだけ抑えたい場合は3社間ファクタリングがおすすめです。
手数料率
ファクタリングの手数料率は、業者や取引方法によって異なります。
2社間ファクタリングなら10〜20%、3社間ファクタリングなら2〜9%が手数料の相場です。
どのファクタリング会社も大きく手数料が違うわけではないものの、数%の差で現金化できる金額が異なります。
特に多額の売掛金を現金化する場合、手数料の差が大きく影響するため、ファクタリングで開業資金を調達する際は手数料率を必ず比較しましょう。
対象者
ファクタリングは法人だけでなく、個人も事業者であれば利用可能なサービスです。
基本的にどのファクタリング会社も法人を対象としていますが、なかには個人事業主やフリーランスに特化したサービスも存在します。
個人事業主やフリーランスの方は特に、ファクタリング会社が対応しているか事前に確認しておきましょう。
買取限度額
ファクタリングでは、数万円から数億円規模の資金調達が可能です。
ただし、ファクタリング会社によって買取限度額が異なるため、調達したい金額に対応できるか確認しておく必要があります。
業種によっては、数百万円以上もの開業資金が必要になる場合もあるでしょう。
保有する売掛金の金額が少ない場合でも、複数の売掛金を合わせて売れるため、金融機関のような数千〜数億円もの資金調達がファクタリングでも実現できます。
ファクタリングを利用する際は、どれくらいの金額まで売掛金を現金化できるかも確認すべきポイントです。
まとめ:ファクタリングで開業資金を調達しよう
この記事では、ファクタリングで開業資金を調達できる理由や、利用する利点、確認すべきポイントを解説しました。
売掛債権さえあれば、開業前であっても利用できるのがファクタリングです。
金融機関より利用しやすく、素早い資金調達を実現できるため、融資を受けられなかった場合は特にファクタリングを検討してみてください。
株式会社ソレイユでは、最大1億円まで対応しており、買取手数料1〜15%でファクタリングを利用できます。
入金スピードは最短30分で、オンライン上で手続きが完結するため、時間や手間がかかりません。
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