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診療報酬ファクタリングとは?医療機関の資金繰りを改善する新しい方法

診療報酬ファクタリングは、保険医療機関および保険薬局が、提供したサービスに対する報酬を「社会保険診療報酬支払基金」や「国民健康保険団体連合会」から直接受け取るのを待つ代わりに、ファクタリング会社を通じて早期に現金化するサービスです。
診療報酬ファクタリングは、資金繰りの改善・経営の安定化、医療サービスの向上を目指す医療機関にとって、重要な手段となります。

近年、医療業界では経営環境の変化に直面しており、診療報酬の回収期間が長期化し、資金繰りに悪影響を及ぼしているケースが少なくありません。このような状況において、診療報酬ファクタリングは資金調達方法として、医療機関の強い味方となり得るのです。

この記事では、診療報酬ファクタリングの基本的なしくみとメリット、活用する際のポイントや注意点、ファクタリング会社の選び方について解説します。医療機関の資金繰り改善と経営安定化に「診療報酬ファクタリング」が役立つ理由を、具体的な事例とともに学んでいただけるでしょう。

目次

ファクタリングとは?

診療報酬ファクタリングは、保険適用の医療サービスを行う医療機関ならびに保険薬局が、診療報酬の請求権をファクタリング会社に売却(譲渡)することで、資金を調達する手段です。
診療報酬ファクタリングを利用することで、予定よりも早く診療報酬を現金化できます。
資金調達の課題に対して、診療報酬ファクタリングは有効な解決策を提供します。
診療報酬が支払われるまでの期間、急に資金が必要になることもあるでしょう。そうした場合、経営を支える重要な手段となるのが診療報酬ファクタリングです。

診療報酬ファクタリングには手数料が発生します。しかし、手数料を上回る経営上のメリットが期待できるでしょう。

ファクタリングのしくみ/h5>
ここで、ファクタリングのしくみをおさらいしておきます。
ファクタリングは、売掛金を持つ企業が支払期日前に、迅速に現金を調達するための方法です。
売掛金を持つ企業(譲渡人)とファクタリング会社(譲受人)が契約を結び、企業は売掛金の回収権をファクタリング会社に譲渡します。
ファクタリング会社は、売掛金の一定割合(通常は売掛金額の70%〜90%程度)を前払いで企業に支払います。
ファクタリング会社は、売掛元から売掛金を回収します。
売掛金が全額回収された後、ファクタリング会社は前払いした資金と手数料を差し引いた残額を企業に支払います。
ファクタリングを利用することで、企業は売掛金の回収期間を待たずに資金を確保でき、資金繰りの改善、事業の拡大、緊急資金の確保などに活用することが可能になります。

診療報酬ファクタリングとは

診療報酬は、医療機関および保険薬局が患者に提供した、保険適用の医療サービスに対して支払われる報酬のことです。
診療報酬の額は、厚生労働省が定める「診療報酬点数表」に基づいて決められます。

診療報酬とは

診療報酬は、保険診療のしくみの中で病院や診療所、調剤薬局などの医療機関が、診療サービスを行った対価として審査支払機関である国民健康保険団体連合会(国保)や社会保険診療報酬支払基金(社保)へ請求する報酬です。

診療報酬は、医療行為ごとに定められた点数に単価(10円)を乗じて算出されます。
たとえば初診料の点数が70点の場合、70点×10円=700円が診療報酬です。点数は、医療行為の難易度や必要な時間、使用した医療材料などを考慮して設定されています。
患者は医療機関に一部負担金を支払い、残りの金額が医療保険から医療機関に支払われます。
一部負担金の割合は、患者の年齢や所得に応じて1~3割です。
診療報酬は、医療の質の向上と適正な医療費抑制を目的としており、医療保険制度の中で重要な役割を果たしているといえるでしょう。

診療報酬ファクタリングとは

診療報酬ファクタリングは、診療報酬を請求する権利をファクタリング会社へ売却(譲渡)し、予定より早く資金を調達する方法です。
医療機関は、患者の自己負担分以外の診療報酬を国保や社保に請求しますが、支払いには通常約2か月かかります。
診療報酬ファクタリングの利用で、期日よりも早く現金化が可能であり、資金繰りの改善や設備投資、人件費の支払いなどさまざまな用途に活用できます。

診療報酬ファクタリングのしくみ

診療報酬ファクタリングのしくみは以下の通りです。

1.医療機関は本人負担分を患者から受け取り、残りを国保および社保へ請求
2.医療機関は債権をファクタリング会社へ売却
3.ファクタリング会社は債権を買い取る
4.国保および社保に対し、ファクタリング会社と医療機関は診療報酬債権を譲渡する旨を通知
5.手数料を差し引いた金額が支払われる
6.ファクタリング会社が国保及び社保に対し、診療報酬の請求と回収を行う

国保および社保へ債権譲渡通知を行うことで、診療報酬ファクタリングは3者間ファクタリングであることがわかります。

診療報酬ファクタリングが注目される理由

診療報酬ファクタリングの利用により、医療機関は診療報酬の支払いを待つ必要がなくなるため、資金繰りが改善されます。
また、診療報酬ファクタリングは融資とは異なり、担保や保証人を必要としないため、審査に時間がかからず、また通過もしやすいでしょう。

診療報酬ファクタリングで譲渡される診療報酬債権は、国保や社保といった公的な機関が売掛先となるため、信用度が高く安定した資金調達が可能です。
さらに、ファクタリング会社へ診療報酬の請求や回収の事務作業を委託でき、医療機関の業務効率化につながります。

診療報酬ファクタリングのメリット

診療報酬ファクタリングは3者間ファクタリングとなり、また公的な機関の信用力も加わることで、2者間ファクタリングに比べてファクタリング会社のリスクが小さくなります。その結果、手数料率を低く抑えられるため、医療機関は使いやすい状況といえるでしょう。

入金までの期間が短い

診療報酬ファクタリングを申し込んで審査を通過すると、診療報酬の約8割が最短5営業日で入金されます。
通常、診療報酬の支払い期間は診療日からは2か月程度、請求からはおよそ40日かかります。このように診療報酬ファクタリングは、通常よりもかなり早期に現金を調達できる点がメリットです。

早期に現金を調達できると、支払い期限が迫る税金やスタッフの給料など、次回の入金までの支払いに対応でき、資金繰りの改善が可能となります。

負債が増えない

診療報酬ファクタリングは「債権譲渡」であり、融資のような借り入れとは異なります。銀行などの融資枠とは別に利用でき、財務諸表の上でも負債額は増えないことから、企業評価のマイナス要因にならず、将来融資を受ける場合審査に影響しないでしょう。

安い手数料

2者間ファクタリングの手数料率は高いところで30%程度になるものもありますが、診療報酬ファクタリングの手数料率は多くが1%以下です。
手数料率を低くできるのは、国保および社保が売掛先であるのが理由です。国保や社保は、公的な機関であることから信頼性が高く、債権が未回収に終わるリスクが小さいと考えられています。
手数料率が低いことでファクタリングに必要なコストが抑えられれば、利益を減らしません。

審査を通過しやすい

ファクタリングは負債にならないことだけではなく、審査の面でも融資と違いがあります。ファクタリングでは、債権を譲渡する利用者(譲渡人)の信用力ではなく、売掛先(売掛債権)の信用力を重視します。
診療報酬ファクタリングにおいても同様です。国保や社保は診療報酬債権を確実に支払うと判断されるため、一般的なファクタリングよりも審査を通りやすいといえるでしょう。

診療報酬ファクタリングのデメリットと注意点

便利な診療報酬ファクタリングにも、デメリットといえる点があります。
そのため、診療報酬ファクタリングを利用する場合、以下のようなポイントに注意が必要です。

使いすぎのリスク

ファクタリングの魅力は、融資に比べて手続きが簡単で審査も厳しくないため、比較的利用するハードルが低い点です。
しかし、その一方でファクタリングに慣れてしまい、何度も利用するクセがついた結果、手数料で利益が減少するということになりかねません。ファクタリングの手数料は安いといえますが、常に利益が削られ続けるため、何度も継続して利用することで、経営が悪化する可能性もあるといえます。医療機関は経営状況を十分に検討したうえで、ファクタリングを利用しましょう。

全額をファクタリングできない

診療報酬の支払いは掛け目制度により、一括での振込みではなく請求額の約80%が最初に支払われる仕組みです。
国保や社保による診療報酬の回収はほぼ保証されているものの、提出されたレセプトが全て承認されるわけではないため、診療報酬ファクタリングでは初回支払いを請求額の80%に設定し、後に残額を精算する方式を採用しています。利用する際はしくみを理解しておくことが必要でしょう。

悪質な業者も存在する

ファクタリングは合法的な資金調達方法として認められていますが、業界の規制が比較的緩いため、闇金業者が運営するような、信頼性の低い会社も存在します。
ホームページの情報に疑問を感じたり、少しでもあやしいと感じたりするようなファクタリング会社とは取引を避け、医療機関との豊富な取引実績を持つ会社を選びましょう。

診療報酬ファクタリングの選び方

診療報酬ファクタリングの会社を選ぶ際は、以下の点に注意する必要があります。

・信頼できる会社かどうか
診療報酬ファクタリングを利用する際は、ファクタリング会社が信頼できる企業であるかを確認しましょう。診療報酬ファクタリングのこれまでの実績や、業界内での評判などを確認することをおすすめします。

・手数料率
ファクタリング会社によって、手数料率は異なります。
財務状況に合わせて、できるだけ低い手数料の会社を選びましょう。
・柔軟な対応が可能か
利用者のニーズに合わせ、柔軟に対応できる会社を選ぶことが大切です。融資額や返済条件などを契約時に確認しましょう。

・口コミや評判
インターネットを活用し、利用者の口コミや評判を確認するとよいでしょう。サービスの質や対応がわかります。

・資金調達までのスピード
資金を調達できるまでのスピードも重要な選定基準となります。申し込みから、実際に入金されるまでの所要時間を確認しましょう。

これらの基準を総合的に検討・判断し、状況に最適なファクタリング会社を選択することが大切です。

診療報酬ファクタリングとは?医療機関の資金繰りを改善する新しい方法まとめ

診療報酬ファクタリングは、医療機関が直面する資金繰りの課題を解決する強力なツールです。診療報酬ファクタリングを利用することで、診療報酬を予定よりも早く現金化でき、医療機関の運転資金を確保できます。小~中規模の医療機関にとって難しいとされる資金調達の問題を解決する新しい手段として、診療報酬ファクタリングは注目を集めています。
資金の確保は、より良い医療サービスの提供や最新設備の導入、優秀な人材の確保へと直結します。診療報酬ファクタリングは、医療機関が安定した財務基盤のもとで成長を続けるために役立つ手段となるでしょう。

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