個人事業主の審査通過率が高いファクタリングを見抜くコツや審査パスのコツ
ファクタリングは個人事業主などの持っている債権を譲渡・売却により資金化する方法です。個人事業主の資金調達方法としてよく使われているのがファクタリングです。
個人事業主がファクタリングを使うためには審査をパスしなければいけません。だからこそ「どのくらいの確率で審査をパスするか(審査通過率)」が気になるという方は多いことでしょう。
この記事では個人事業主のファクタリング審査通過率について解説します。審査通過率の高いファクタリングを見抜くコツなども説明しますので、個人事業主の資金調達に役立ててください。
目次
個人事業主のファクタリング審査通過率はどのくらい?
個人事業主のファクタリング審査通過率は70%前後だと言われています。ただ、これはあくまで一般論です。一般的に「言われている」だけで、各社から情報をもらって詳細な審査通過率を算出したわけではありません。
実際の審査通過率はファクタリング会社によります。個人事業主に積極的にサービスを提供している会社の場合は数値が90%を超えるケースもあります。
反対に、個人事業主へのサービス提供を積極的に行っていない会社の場合は、数値はかなり低いと考えた方が良いでしょう。そもそも個人事業主が利用できない会社もありますので、そういった場合は、数値はほぼゼロになってしまいます。
個人事業主のファクタリング審査通過率は、一般論だと70%ほどです。ただ、90%のこともあればほぼ0%のケースもあるなど、「ファクタリング会社によってかなり違う」が結論になります。
誰でも通るファクタリングは存在しない!会社選びが重要
ファクタリングを利用するためには、個人事業主・会社・法人に関わらず、必ず審査を受けなければいけません。審査パスしなければ「急いで現金が必要だ」「債権を売買したい」と思っていても、サービスの利用はできません。また、誰でも通る審査通過率100%のファクタリングは存在しません。
審査通過率100%は有り得ないからこそ、可能な限りパスする確率が高いファクタリング会社を選ぶことが重要になります。
なお、「誰でも資金調達できます」「審査はありません」と宣伝しているファクタリング会社はヤミ金や悪徳業者です。甘い言葉に惑わされないでください。
個人事業主でも審査通過率が高いファクタリングの見抜き方
個人事業主が「審査通過率の高いファクタリングに申し込みたい」という場合は、次の6つのポイントで「審査を通してくれる可能性が高いか」を見抜けます。
個人事業主がサービスを選ぶときは、6つのポイントで各社をチェックしてみてください。
フリーランスや個人事業主でも利用OKになっている
ファクタリング会社の中には「個人事業主は利用不可」という条件を提示しているところもあります。個人事業主は利用不可という条件になっている場合、個人事業主の審査通過率はほぼゼロだと考えた方が良いでしょう。
反対に「個人事業主も利用OK」という条件が提示されている場合は、利用を歓迎していると言えます。審査通過率を高めるためにも、個人事業主も利用できるファクタリング会社を選ぶことがポイントです。
請求書や通帳のみなど提出書類が少な目だと審査が緩い
ファクタリングの提出書類が多い会社は審査が厳しい傾向にあります。多くの情報(必要書類)から利用の可否を判断する会社だからです。反対に必要書類が少ないファクタリング会社は、多い会社より審査が甘い傾向にあります。
個人事業主がサービスの利用を断られたくない場合は、必要書類が少ない会社に申し込むことがポイントになります。
ファクタリングの最低利用額が低い会社は審査が甘い
会社によって最低利用額は異なります。最低利用額が高額なファクタリング会社より、低い会社の方が審査通過率は高くなります。
低い利用額だと、買った後の債権を回収できなくても、会社側はあまりダメージを受けません。対して高額債権だと、会社側の損害も大きくなると言えるでしょう。高額債権の売買では、やはりファクタリング会社は慎重になります。
少額債権に特化している会社や利用額が低い会社などは、個人事業主かどうかに関わらず審査通過率が高い傾向にあるのです。
ファクタリングの手数料が高めに設定されている
ファクタリングの手数料が高めに設定されている業者は、個人事業主の審査通過率も高めになっていることが多いと言えます。
なぜなら、業者の手数料にはリスクヘッジの意味もあるからです。仮に債権を回収できないなどのマイナスがあったとしても、手数料が高ければ、手数料分である程度補填できます。手数料の高い業者の方がよりリスクを許容してくれるため、個人事業主でも使わせてくれることが多くなっているわけです。
申し込みから資金調達までネットで完結する会社である
ファクタリング会社には申し込みから手続き完了までネットで完結するタイプの会社があります。ネットで完結するタイプの会社は面談を要する会社よりも審査が甘い傾向にあります。サービス利用の可否を判断する際に面談を判断材料にしないからです。
ネット完結のファクタリング会社は速さを売りにしていることも少なくありません。厳しめで個人事業主の利用の可否を判断していたら、手続きのスピードが遅くなってしまいます。スピードにこだわるからこそ、個人事業主の審査も甘い傾向にあるわけです。
個人事業主がサービスの利用を断られたくない場合は、ネット完結型のファクタリングをおすすめします。
銀行系ではなくファクタリング専門の会社である
大手の都市銀行などの系列サービスにもファクタリングがあります。ただ、大手の都市銀行などが提供しているいわゆる銀行系は審査基準が厳しい傾向にあります。また、銀行から融資を受けている企業向けの内容になっていることも少なくありません。
個人事業主が申し込んでも断られる可能性が高いため、銀行系は避けた方が無難です。審査通過率を上げたいなら、個人事業主を歓迎しているファクタリング専門の会社(独立系)がおすすめです。
個人事業主のファクタリング審査通過率が落ちる原因
個人事業主が審査通過率の高いファクタリングに申し込んでも、審査落ちの可能性はゼロではありません。審査通過率の高い会社の場合でも、次のような原因があると利用を断られる可能性があります。
原因①個人事業主同士の売掛金である
個人事業主などの個人との取引の債権はファクタリング業者も「本当に取引があったのか」「支払い先である個人を信用しても大丈夫なのか」などと不安を感じるため、審査通過率が低くなってしまいます。利用を断られる原因にもなりますので、注意が必要です。
原因②売掛金の支払いまでの期間が長い
売掛金の支払いまでの期間が長いと、ファクタリング業者は「支払いまでの間に取引先が倒産するかもしれない」「あるいは経営が傾き、支払いの回収が困難になるかもしれない」と不安になります。そのため、審査通過率が下がってしまうのです。
支払いまでの期間が長い債権を対象にすると利用を断られる可能性があります。個人事業主がサービスを利用する際には注意したいポイントです。
原因③取引先の信用度が低い
申し込み者が個人事業主かどうかに限らず、ファクタリングで重視されるのは取引先の信用度です。取引先の信用度が低く、「債権の回収が難しい」と判断されれば、サービスの利用を断られてしまいます。
取引先の信用度次第では、サービスの利用を断られる可能性があります。
原因④申し込みに必要な書類の不備
個人事業主の審査通過率が高いファクタリング業者でも、必要な書類が提出されていないなど、手続きに不備があれば利用を断られる可能性があります。
急いでいるときにサービスの利用を断られたりしないように、分からないことがあればあらかじめ問い合わせておくようにしましょう。
個人事業主がファクタリング審査通過率を上げるためのコツ
個人事業主が「少しでも審査通過率を高くしたい」と思うなら、次のようなコツがあります。
コツに留意して会社選びや手続きをすることで審査パスの可能性がより高くなります。
ファクタリング会社のホームページをしっかり確認する
第一に重要なのがファクタリング会社のホームページをよく読むことです。
審査通過率が高いと言われている会社に申し込んだとしても、
・サービス内容がよく分からない
・利用条件がよく分からない
・会社としての特徴も把握していない
このような状態では審査通過率を高める以前の問題です。条件や書類の不備により、かえって審査通過率が下がってしまう可能性があると言えるでしょう。
ファクタリングの利用を断られないためにも、まずは会社の提示する利用条件や対象になる債権、必要書類など、ホームページに記載のある内容を確認してください。
基本的なことですが、重要なポイントです。
審査通過率の高いファクタリング会社に申し込む
個人事業主がサービスの利用を断られないためにも、審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶことが重要です。
公開されている審査通過率などはチェックしておくと良いでしょう。審査通過率を公開していない会社の場合は、「ネット手続きに対応しているか」「必要書類の多さはどうか」など、他の条件・要素から審査が甘い傾向にあるか予想してみてください。
取引先の同意を得て3社間ファクタリングを利用する
取引先の同意を得られるなら、3社間ファクタリングを利用するという方法があります。
ファクタリングには2社間契約と3社間契約の2つのタイプがあります。2社間契約は個人事業主とファクタリング業者で行うタイプのファクタリングです。3社間契約は個人事業主と取引先、業者の3社間で行います。
3社間契約は取引先の同意を得て手続きを進めることから、トラブルのリスクが低くなります。そのため、審査通過率がアップするのです。
ファクタリングで断られたくないときは、3社間契約の利用を検討してはいかがでしょう。
個人事業主も申し込みできるファクタリングを使う
ファクタリング業者の中には「個人事業主は対象外」という条件を提示しているところもあります。また、特定の業種に特化している業者や、個人事業主をあまり歓迎していない業者もあります。
審査通過率を上げるためにも、個人事業主も利用できるファクタリングや、個人事業主の申し込みを歓迎しているファクタリングを使うことがコツです。
審査通過率の高そうな債権でサービスを申し込む
ファクタリングの審査通過率が高くなるのは次のような債権です。個人事業主が利用を断られたくないなら、業者にプラス評価をしてもらいやすい債権で申し込むことをおすすめします。
・支払いまでの期間が短い債権
・取引先の信用度が高い債権
支払い期間まで長い債権や、取引先の信用度が低い債権はマイナス評価に繋がりやすくなります。サービスを利用する際は、こういった債権を避けると良いでしょう。
ネットで資金調達が完結するサービスを申し込む
ネット完結のファクタリングは審査が甘い傾向にあります。これは、すでにお話ししたように、手続きの速さなどに重点を置いているからです。
個人事業主が利用を断られたくない場合は、ネット完結のファクタリングを検討してみると良いでしょう。
提出する必要書類が少ないファクタリングを使う
提出する必要書類が少ないファクタリングは、申し込み者が個人事業主かどうかに関わらず審査が緩い傾向にあります。少ない情報で利用の可否を判断しているからです。
個人事業主が審査通過率を上げたいときは、必要書類の多さ・少なさを参考にサービスを比較検討することがコツになります。
個人事業主の審査通過率が高いファクタリングを見抜くコツなどのまとめ
個人事業主でも審査通過率が高いのは「ネット完結型」や「手数料が高めになっている」「少額債権にも対応している」などのファクタリングです。
ファクタリング業者にはさまざまなタイプがあります。中には個人事業主の利用を歓迎しているファクタリング業者もある他、利用条件の面から個人事業主も使いやすいファクタリング業者もあります。
さまざまなファクタリング業者を比較し、ぜひニーズに合った申し込み先を見つけてください。