ファクタリングは訪問なしでも利用可能!手続きはオンラインで完結
ここ数年のデジタル技術の革新、進化は目覚ましいものがあり、とくに、AI技術や通信技術などは日々新しい技術が誕生しています。
少し前までは、何をするにも直接、その場に行かなければなりませんでした。現在は、インターネットを利用して、会社に出社することなく在宅勤務したり、店に出向かなくても買い物ができたりするのが当たり前となっています。
ファクタリングの世界においても、以前は契約のためにファクタリング会社が構える事務所に利用者が足を運び、スタッフと対面して話をする必要がありました(対面型)。
しかし、スマートフォンが普及し、大容量のデータ通信が可能となった今では、ファクタリングの手続きから入金まで、訪問なしでオンラインのみ完結できます。
この記事では、ファクタリングを訪問なしで利用できることについて、その背景や利用するメリット、対面型との違いなどを解説します。
訪問なしでも申し込めるファクタリングを活用して資金調達すれば、時間や余分な経費の削減にもつながるなど、大きなメリットがあるでしょう。
目次
ファクタリングの基本的なしくみ
ファクタリングは、企業が持っている売掛債権(具体的には請求書など)をファクタリング会社に売却し、支払期日よりも早く現金化するサービスです。
ファクタリングの必要性
売掛金が支払期日を迎えるのは通常、1~2か月、あるいは数か月後になることが多く、タイムラグがあります。売掛金が入金されるまでの期間にも、人件費や材料費、税金などの支払いは発生するため、資金に余裕がない場合は調達しなければなりません。
資金調達は、銀行をはじめとする金融機関から融資を受ける方法が一般的です。しかし、融資は審査が厳しく、経営状態が赤字続きであったり、借り入れが限度額に達していたりする場合は、追加の融資を受けられない可能性があります。
ファクタリングは、債権の譲渡にあたり借り入れではありません。また、ファクタリングでも審査は行われますが、銀行融資よりも通りやすいため、経営状態が良くない企業でも利用できる可能性が高い点がメリットです。
ファクタリングは、民法で定められている「債権譲渡」の一種であり、違法性はまったくありません。
ファクタリングによって入金を早められると、企業は先行するさまざまな支払いに資金を充てられます。そのため、ファクタリングは資金繰りに悩む中小企業を中心に、資金調達の手段として活用されています。
ファクタリングの利用方法
ファクタリングを利用するには、ファクタリング会社を選び、申込み手続きが必要です。
これまでのファクタリングは、申し込みや契約のために事務所まで利用者が足を運び、契約する対面型の方法が一般的でした。
しかし、訪問なしのオンライン上だけで手続きが完了する、オンライン完結型が増えてきています。
対面型の手続き
対面型の手続きは、一般的に以下の順で行われます。
・相談
・申し込み
・必要書類の提出
・審査
・契約
・相談
ファクタリング会社を選んだら、売却を考える売掛債権でOKなのかなどについて問い合わせをします。問い合わせは、電話やインターネットで可能です。この時点で複数の会社を比較・検討しましょう。
・申し込み
申し込みは直接事務所に出向くか、インターネットで行います。
いったん申し込みを済ませてしまうとキャンセルは基本的に不可です。そのため、申し込む前には慎重になりましょう。
・必要書類の提出
以下のような書類が一般的です。
・法人登記簿謄本
・印鑑証明書
・身分証明書
・財務諸表(貸借対照表、損益計算書など)
・売掛金証明書類(請求書など)
・通帳など
・取引関係を証明する書類
ファクタリング会社により、必要な書類は異なるため漏れがないようよく確認しておきましょう。
・審査
提出された書類と面談をもとに、審査が行われます。
・契約
無事、審査を通過できれば契約を結びます。契約書を受け取ったら内容をよく確認して、疑問点があれば質問して不明点がないようにしましょう。
オンライン完結型の手続き
オンライン完結型の流れは、以下の通りです。
・会員登録、売掛債権の情報入力
・見積もり額の提示
・書類の送付
・審査
・契約
・入金の確認
・会員登録、売掛債権の情報入力
ファクタリング会社のホームページから、申し込みを行います。
メールアドレス、会社名など、必要事項を入力し、会員登録しましょう。
続いて、売掛債権の情報を入力していきます。
・見積もり額の提示
必要情報を送信後、ファクタリング会社から、買い取りの見積もり額の提示を受けます。見積もり額は手数料が引かれた金額です。
・書類の送付
見積もり額が納得できるようであれば、書類を提出します。
オンライン完結型の場合、対面型よりも提出必要な書類が少ないことが多いでしょう。
提出もフォームやメールなど、オンライン上で行います。
・審査
オンライン完結型の特徴は、審査も自動化されている点です。
オンライン完結型の審査の多くはAIを使っています。AI審査は、速度の早さがメリットですが、柔軟な審査は苦手です。人が審査すれば審査を通過できたケースでも、AI審査では落ちる可能性は十分あります。
・契約
オンライン完結型では、電子契約を締結します。
契約書の内容を確認し同意すると、合意したものとみなされ契約が成立します。
・入金の確認
契約後、ファクタリング会社から買い取った金額が口座へ振り込まれます。入金を確認しましょう。
訪問なしでできる、オンライン完結型のメリット
オンライン完結型のファクタリングは、手続きのための訪問なしで申し込みから、入金までできるため、利便性が高いといえます。
ここでは、訪問なしで利用できるオンライン完結型のメリットについて解説します。
手続きに手間がかからない
窓口への訪問なしで済むオンライン完結型は、申込みのために出向く必要がなく、書類の提出も電子化して行うため、郵送する手間、費用がかかりません。
インターネットが使える環境であれば、いつでもどこにいても申し込みできます。契約のために時間をさく必要がなく、スピーディーな資金調達が可能です。
入金までが速い
訪問なしで可能なオンライン完結型は、対面型に比べ資金が入金されるまでスピーディーです。AIが審査するため結果が出るのが早く、資金調達を急ぐ企業の資金繰り改善に役立つでしょう。
手数料を安くできる
訪問なし・オンライン完結型では、対面型のファクタリングと比較して、手数料率が低い設定になっています。
AI審査の導入により人件費や家賃など、経費を抑えられるのが理由です。
一般的なファクタリングの手数料率は、2者間で10〜20%に設定されていますが、訪問なし・オンライン完結型では、10%以下の手数料率が多くなっています。
プライバシーが守られる
訪問なし・オンライン完結型は、対面の手続きや面談がないため、無理に勧誘される心配がありません。
違法業者に対面で手続きをしてしまった場合、契約内容に納得できていなくても強引に契約を強要されるリスクがあります。しかし、訪問なし・オンライン完結型であれば、手続きがすべてオンライン上で成立するため、このような心配は無用です。
個人事業主も利用できる可能性がある
一般的にファクタリングは法人の利用に限られています。しかし、訪問なし・オンライン完結型ファクタリングは、提供する会社によって個人事業主でも利用できることがあります。
こうした会社では、少額の売掛債権でも買い取り可能であることが多く、規模が小さい個人事業主やフリーランスでも対応可能でしょう。
訪問なし・オンライン完結型ファクタリングの選び方
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングは、資金調達を急いでいる利用者にとって力強い存在といえるでしょう。
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングを選ぶ際に見るべきポイントについて解説します。
信頼性や評判をチェックする
訪問なし・オンライン完結型のファクタリング会社の信頼性や評判をチェックするには、以下のような方法があります。
・公式サイトの確認
・インターネット上の口コミや評価
・過去のニュースや報道のチェック
・実際に問い合わせてみる
ファクタリング会社の公式サイトで、手数料の料金体系や利用の流れなど、基本的な情報をチェックしましょう。
またSNSや口コミサイト、ブログなどで、実際に利用したことがあるユーザーの口コミや評価を探します。具体的な情報が書き込まれていれば、その評価は信頼できる可能性が高くなります。
合わせて、ファクタリング会社のニュースをチェックし、過去に違反行為などネガティブな報道がなかったかを確認しましょう。また、わからない点がある時は、会社に問い合わせをしてみるのがおすすめです。対応が良いなら信頼性を判断する1つの材料になります。
信頼性や評判は、複数の情報から客観的に判断する必要があります。
手数料をチェックする
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングの手数料率は、通常よりも低く抑えられていますが、各会社により差があります。
手数料率が高い会社を選ぶと、調達資金が減ってしまいます。できれば申し込み前に、複数の会社から見積もりを取っておくと比較でき、より手数料率の低い会社が見つかるでしょう。
サポート体制と利用のしやすさ
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングは、申し込みから入金までオンライン上でできるため、便利です。しかし、その反面、人間がかかわらないため信頼関係が構築しにくく、利用者にとってはサポート面で不安があるでしょう。
手続きで不明なことがある場合、問い合わせてもすぐに返答がなければ、入金まで時間がかかることになり、即日対応できない可能性があります。
また、手続き方法がわかりやすいかどうかも確認しておきましょう。訪問なし・オンライン完結型では、使いづらいシステムでは手続きを完了させられないかもしれません。
書類も電子化してアップロードする必要があるため、オンライン上の手続きに慣れていない人でもできるシステムになっている必要があります。
そのため、サポート体制が整っている会社を選ぶ必要があるでしょう。
訪問なし・オンライン完結型ファクタリングの注意点
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングは、近くに窓口がなくても利用できるほか、いつでも申し込みでき、通常のファクタリングよりも手数料率が低く、即日入金にも対応可能など多くのメリットがあります。
しかし、訪問なし・オンライン完結型のメリットを活かすには、必要書類をすべて揃えて漏れがないように注意することが必要です。
書類に不備があると、審査を通過できず資金調達ができなくなってしまいます。申し込みは、慎重に行いましょう。
ファクタリングは訪問なしでも利用可能!手続きはオンラインで完結まとめ
ファクタリングの申し込み手続きは、従来は対面での契約が主流でした。近年では、訪問なしで手続きから入金まで完了する、オンライン完結型に対応する会社が増加しています。
訪問なし・オンライン完結型のファクタリングは、時間や場所の制約なく申し込みが可能です。また、審査にAIが導入されているため入金までがスピーディーで、人が関わらないため、手数料を安くでき、プライバシーの確保の面でもメリットが大きいでしょう。
訪問なし・オンライン完結型のメリットを最大限に活かし、即日の資金調達を可能にするには、必要書類を確実に揃え、審査を確実に通過する必要があります。