【公式】ソレイユのファクタリングサービス

ファクタリングは慣れれば会計処理も簡単です。とはいえ誤った勘定科目に入れてしまうと後から処理が複雑になるため、正しい勘定科目に割り振りましょう。受取手形を利用したことがある方であれば、似たような処理なのでスムーズに終わります。はじめてファクタリングを会計処理する方は、こちらをご覧ください。

ファクタリングの会計処理方法

ファクタリングの勘定科目は売掛金として最初に記載し、貸方に金額を書いた後、借方に売上の勘定科目を記載します。合わせて取引時に買取手数料が発生しますが、手数料分は売却損の勘定科目を用いて会計処理しましょう。売却損の他に、売上債権売却損と記載も可能です。ファクタリング取引を頻繁に行う場合は他の勘定科目と分けるために、売上債権売却損と記載するとわかりやすいでしょう。

早期支払いの場合は税務処理が不要

即日ファクタリングの場合は特に、未収入金の勘定科目を利用すると税務処理が不要です。未収入金を利用すれば簡単に財務処理が行えるため、帳簿をスマートにしたい場合はこちらを利用するといいでしょう。その場合は手数料を引いた額を売掛金が入金されたものとして処理してください。

割引料の勘定科目も使える

ファクタリングの手数料は割引料の勘定科目で税務処理をしても問題ありません。割引料は受取手形などの会計処理をする際に利用されるケースが多いですが、ファクタリングの手数料分を割引料の勘定科目と記載しても税務署から指摘されることはほとんどないでしょう。他の科目と一見してわかりやすくするためにあえて割引料の勘定科目を利用する事業主もいます。

税務処理はわかりやすさが一番大事

会計処理はこまめに行う手間がかかるものだからこそ、できるだけ簡単に行えるのが理想です。ある程度の決まりはありますが、よほど外れた勘定科目に分類しなければ決算や申告時に指摘されることはまずないでしょう。日頃の記帳のしやすさはもちろん、後から見たときにすぐに何のお金の流れか説明できるように工夫することが大切です。

受取手形の仕組みとファクタリングとの違い

受取手形はファクタリングと似たような仕組みではありますが、まったく別物です。資金調達方法を比べている最中の方は、それぞれの違いを理解するためにこちらをチェックしてください。

受取手形は取引で利用される

受取手形は約束手形や為替手形と呼ばれる手形取引の一種です。企業同士の取引で利用されることが多く、手形を持っている相手は支払期日まで手形を保管し、金融機関に手形を持参すると額面に記載されている金額を金融機関からもらえます。金融機関は手形を発行した事業主からお金を請求し負担分を回収する仕組みです。

支払う側が利用するのは支払手形

受取手形を持っている方は金融機関からお金をもらう権利を持っていますが、反対に手形を発行する側（お金を取引先に支払う側）の場合は、支払手形を渡します。受取手形同様、支払いの義務が生じる公的な取引なので、誰かに支払いをする際には支払手形が必須です。

ファクタリングは売掛債権をやり取りする

ファクタリングは受取手形と違い、売掛金や売掛債権をファクタリング会社が買い取ることで取引します。受取手形とは違い支払期日が設けられておらず、早ければその日のうち～1週間前後で売掛金を現金化できるのが特徴です。売掛金の取引が多数ある事業主の場合、実際に支払いがされるまで期間があるため、場合によっては2～3ヶ月無収入になることもざらにあります。いわゆる黒字倒産をする会社もこの売掛債権が積もり積もった結果で起きるケースが多く、ファクタリングを利用して資金繰りをスムーズにする会社が増えています。

融資とは違う

ファクタリングは売掛金の買取がされるため、無い所からお金が出てくるわけではありません。融資やお金の借り入れとは根本が違い、利息が発生する期間もないのが特徴です。ただしファクタリング会社もビジネスなので、買取時に買取手数料が発生します。買取手数料を引いた金額が実際の売上となるため、帳簿に記載する際には売上の金額に気を付けましょう。

ファクタリングの魅力や使った方が良いポイント

ファクタリングは受取手形とは違って利用されることが増えています。まだファクタリングを使ったことがない方は、メリットを確認してみてください。

取引の金額設定が可能

ファクタリング会社にもよりますが、売掛金の全額ではなく一部金額のみを買取可能な会社もあります。高額の売掛債権を持っているため1度にまとめて資金調達するのではなく、小出しに資金調達したいというニーズに対応している会社もあります。もちろん金額に制限を設けていない会社も多いため、まとめて売掛債権の買取をしてほしい方にもぴったりです。

受取手形よりも早い

受取手形は支払期日まで現金化できませんが、ファクタリングは審査が終わり次第入金手続きに進みます。即日ファクタリングであれば申込みから数時間後に売掛金を現金化できるので、できるだけ早く資金を調達したい方におすすめです。もちろんすべての取引がその日のうちに完了するわけではありません。ですが受取手形は1ヶ月前後現金化するのに時間がかかることに比べると、ファクタリングは早めに入金可能な点が魅力です。

会計処理が楽

ファクタリングは会計処理時にある程度簡素化が可能なので、そこまで難しい手続きは必要ありません。勘定科目の分類も複雑ではなく、融資などの比べると手軽に処理できるので、資金調達後に面倒な処理をしたくない事業主向けのサービスです。ファクタリング取引そのものには税金もかからないので税務処理も不要な分、手軽に使えます。

ファクタリングを使う際に気を付ける部分

受取手形に比べるとファクタリングは利用しやすいのですが、気を付けなければいけないポイントがあります。利用前には必ずこちらも確認しましょう。

売掛債権は二重譲渡不可

受取手形は他の人に譲渡できますが、売掛債権は譲渡できません。売掛債権も受取手形と同じく1つしかないものの、債権は目に見えて形にあるわけではないので、誤って二重譲渡するトラブルが起きることがあります。二重譲渡を防ぐためにはファクタリング会社と取引するタイミングで債権譲渡登記をするのがおすすめです。申請に手間はかかりますが、売掛債権の二重譲渡による問題を防ぎます。

償還請求権がある場合に注意

償還請求権とは、売掛金が何らかの事情で回収できなかった場合、元々売掛債権を持っていた事業主へマイナス分を請求する権利です。ファクタリング取引では売掛金がやり取りされますが、売掛先の企業が何らかの事情で倒産し、売掛金の支払いがされなくなった場合は、本来発生する筈だった資金を償還請求権がある会社に支払う必要があります。ファクタリング取引の際に償還請求権の有無は記載があるため、万が一の負担を被りたくない場合は、償還請求権がない会社と取引するべきでしょう。

審査が厳しい

償還請求権がない会社は他の会社と比べると審査条件が多数決められており、審査に通りにくい傾向にあります。条件が良いファクタリング会社はその分審査に通りにくいことを頭に入れた上で、取引する会社を選びましょう。償還請求権がある会社と取引するのが悪いわけではありません。償還請求権が発動するのはあくまで、売掛先が倒産したときなどです。取引先が信頼のおける企業であれば、償還請求権は関係ないため安心して使えます。

悪質な会社もある

ファクタリング取引は経済水産省が推奨する資金調達方法だからこそ、ファクタリング会社は年々増加傾向にあります。ただし会社の数が増えたからこそ、中には悪質な会社もあるので注意が必要です。ファクタリング取引と言いながら融資取引を結んだり、相場よりも明らかに買取手数料を高く設定している会社もあります。使うことで負担がかからないように、ファクタリング会社は慎重に選びましょう。

NGなファクタリング会社の特徴

悪質なファクタリング会社に惑わされないためにも、利用する会社を見定めましょう。例えばこのような部分があるファクタリング会社は避けた方が安心です。

契約まで手数料の記載がない

契約が完了してから買取手数料を提示する会社もあるため注意が必要です。本来は買取手数料を提示した上でファクタリング契約を結びます。手数料相場は2％から10％前後と幅があるため一概には言えませんが、20％を越えるファクタリング会社がいる場合、なぜそれだけ高いのか確認すべきです。納得できる理由がなければ余計なコストをカットするために利用を避けるべきでしょう。

利息請求がある

ファクタリングに買取手数料は発生しますが、お金を借りるわけではないので利息は一切かかりません。利息がある会社はファクタリングではなく融資契約が締結されそうな可能性があります。契約書を読んで利息支払いがある場合、ファクタリング取引ではないため確認しましょう。

オプションを強く進める会社

ファクタリング会社の収入源は主に買取手数料と、事業主が別途でオプションをつけた場合の事務手数料やオプション分の費用です。買取手数料以外の部分は本来強制ではありません。やたらとオプションの付属や別途サービス手数料が発生する取引を持ちかけてくるファクタリング会社は、今後も営業が激しくなる恐れがあるため避けた方が安心です。

ファクタリングと受取手形の違いや勘定科目について

ファクタリングと受取手形は一見似たような資金調達方法ですが、実際はまったくの別物です。始めて利用する事業主はそれぞれの違いを理解した上で、どちらの方法を使うか比較しましょう。会計処理そのものはどちらも慣れれば簡単です。売却損や割引料の勘定科目に振り分けても大きな問題にはならないため、事業主本人が管理しやすい勘定科目に振り分けてください。