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ファクタリングは短期借入金になるの?仕訳や会計処理を分かりやすく解説

短期借入金とは 金融機関からの借入金や個人からの借金など、返済しなければならない債務のことです。
資金調達の代表的な方法である金融機関の融資が短期借入金になるなら「ファクタリングによる資金調達も短期借入金に該当するのではないか」と思うかもしれません。
ファクタリングによる債権の売却・譲渡は短期借入金で仕訳・会計処理するのでしょうか。
ファクタリングは短期借入金に該当するのかどうかや、ファクタリングのタイプごとの会計処理について解説します。

ファクタリングは短期借入金にはならない

短期借入金とは1年以内の短期間に返済する借入のことです。
対して1年を超えて返済する借入の場合は長期借入金に仕訳・会計処理 します。
ファクタリングは短期間の借入のように短期借入金に該当するのかが問題です。

結論から言うと、ファクタリングは短期借入金にはなりません。
しかし、そうすると、今度は「ファクタリングの仕訳・会計処理はどうなるのか?」という疑問が生まれます。
ファクタリングのサービス内容からタイプ、タイプに応じた仕訳・会計処理について順番に説明していきます。

短期借入金にならないファクタリングとは

ファクタリングが短期借入金にならない理由はサービス内容を知ることで理解できます。
ファクタリングのサービス内容や使われる場面、金融機関の融資との違いを順番に説明します。

ファクタリングとは債権の譲渡・売却である

ファクタリングとは売掛金などの債権をファクタリング会社に譲渡・売却して資金化する方法です。
会社が取引先との売掛債権100万円を持っていたとします。

この100万円の売掛債権は2023年11月末日が支払い日でした。
債権を持っている場合、どれだけお金が必要でも、基本的に11月末日にならないと取引先から支払いを受けられません。
ファクタリングを使えば支払い日を待つことなく債権を譲渡・売却して資金にできます。

ファクタリングは資金調達やリスク対策に使われる

ファクタリングはよく迅速な資金調達や将来的なリスク対策などを目的に使われています。
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、中でも2社間ファクタリングはスピーディに資金調達できる方法です。

2社間ファクタリングに対応している会社の中には最短で即日対応の会社もあります。
銀行の融資では資金調達に間に合わないときや、急いでお金が必要なときなどは、よくファクタリングが使われます。

この他にファクタリングはリスク対策にも使われる方法です。
売掛債権などの場合、支払い日が到来する前に取引先の経営状況が悪化することがあります。
支払いが危ういと感じる売掛金債権を早々にファクタリングで資金化すれば、将来的な回収難を回避可能です。
このようにファクタリングはリスク対策にも使われています。

ファクタリングと金融機関融資の違い

ファクタリングと金融機関の融資には違いがあります。
融資は借入です。したがって、短期借入金や長期借入金の問題になります 。
ファクタリングの特徴は「借り入れではない」という点です。融資やローン、個人からの借入などではないため、短期借入金・長期借入金には該当しないという結論 になります。
借入ではないファクタリングには原則的に短期借入金・長期借入金などの仕訳・会計処理は使えません。
なお、ファクタリングは利息制限法や貸金業法、利息制限法なども適用外 になっています。

短期借入金にならないファクタリングには4つのタイプがある

ファクタリングは短期借入金にはなりません。では、どのように仕訳・会計処理するのでしょう。
ファクタリングの仕訳・会計処理について知るためには、まずはファクタリングのタイプについて理解を深める必要があります。
ファクタリングのタイプによって仕訳・会計処理が違ってくるからです。
ファクタリングのタイプは次の4つになります。

・買取型ファクタリング
・保証型ファクタリング
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング

ファクタリングの4つのタイプについて順番に説明していきます。

買取型ファクタリング

買取型ファクタリング はファクタリングサービスの中で最も一般的なタイプです。
買取型ファクタリングでは、ファクタリング会社が額面よりも低い価格で債権を買い取ります。
たとえば申し込み先のファクタリング会社の手数料が10%で債権額が100万円の場合、ファクタリング会社は申し込み者から90万円で債権を買い取ります。
買取型のファクタリングでは対象になる債権の額面と買取額の差額がファクタリング会社の利益です。

例では手数料が10%で債権額が100万円で買取額が90万円ですから、差額の10万円がファクタリング会社の利益になります。
買取型ファクタリングのメリットは債権の支払い日より早くお金を受け取れることや、短期借入金などの借入にならない ことです。
ファクタリングと言われた場合、基本的にはこの買取型ファクタリングを指すと考えて差し支えありません。

保証型ファクタリング

保証型ファク タリングとは、売掛債権などを回収できなかった場合にファクタリング会社が保証してくれる(保証金を払ってくれる)タイプのファクタリングです。
100万円の売掛債権を持っていましたが、取引先が倒産してしまい支払いを受けられませんでした。
保証型ファクタリングではこのようなケースにおいて契約の範囲内で保証金を支払います。

保証型ファクタリングは手元の債権を迅速に資金化する方法というより、回収不能などいざというときのリスクに備えられるタイプのファクタリングサービスです。
買取型ファクタリングと保証型ファクタリングはどちらもファクタリングサービスの一種になります。
しかし、まとめると次のようなポイントで違いがあります。

・手数料を差し引いた額で債権を買い取ることで資金化するのが「買取型ファクタリング」
・買取型ファクタリングではファクタリング会社に「手数料」を払う
・債権の支払いを受けられなかったときに保証してくれるのが「保証型ファクタリング」
・保証型ファクタリングではファクタリング会社に「保証料」を払う

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとはサービスの申し込み者とファクタリング会社の2社(2者)で行うファクタリングのことです。
ファクタリング手続きの登場人物が申し込み者とファクタリング会社の2社なので、2社間ファクタリングと呼ばれています。
2社間ファクタリングには「手続きが迅速に終わる」「取引先にファクタリングを使ったことがバレない」というメリットがあります。

2社間ファクタリングは申し込み者とファクタリング会社のやり取りで終了です。
ファクタリング会社によって手続き完了までのスピードには違いがありますが、早い会社の場合は即日対応になっています。
即日対応が難しい場合でも基本的には3社間ファクタリングより早く完結します。

また、2社間ファクタリングは申し込み者とファクタリング会社だけで手続きを進めるため、取引先にファクタリングを使ったことがバレないところもメリットです。
ただ、2社間ファクタリングは「手数料が高めになっている」点に注意が必要になります。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは、申し込み者とその取引先、ファクタリング会社の3社(3者)で行うファクタリングのことです。
ファクタリングの手続きの登場人物が3社なので、3社間ファクタリングと呼ばれています。

3社間ファクタリングのメリットは「手数料が安いところ」です。
3社間ファクタリングには申し込み者の取引先も関与し、承諾を得て手続きを進めます。
そのため、債権トラブルのリスクが低くなる関係上、2社間ファクタリングより手数料が安めに設定されているのです。

3社間ファクタリングで注意したいポイントは「取引先に知られること」「手続きに時間がかかること」の2点です。
3社間ファクタリングは手続きに取引先が関与しますから、ファクタリングで資金調達することがバレてしまいます。
取引先にファクタリングや融資など資金事情を知られたくない方には注意が必要です。

3社間ファクタリングは取引先の承諾を得て手続きを進めることになります。
取引先が手続きに関与する分、2社間ファクタリングより時間がかかるという注意点があります。

短期借入金にならないファクタリングの会計処理

ファクタリングは短期借入金で仕訳・会計処理するのではなく、タイプに応じて次のように仕訳・会計処理を行います。

売掛金の仕訳と会計処理

取引により売掛金が発生したときは、「借方、売掛金」「貸方、売上」で仕訳します。
取引分が支払われたタイミングで今度は「借方、普通預金」「貸方、売掛金」 で会計処理します。
売掛金の仕訳と会計処理では短期借入金は登場しません。

買取型ファクタリングの会計処理

買取型ファクタリングの仕訳・会計処理では、まずは申し込んだサービスが短期借入金などの借入に該当しないか確認する必要があります。
買取型ファクタリングはあくまで債権の譲渡・売却です。
短期借入金などに該当する借入の場合は仕訳・会計処理が変わってくるため注意が必要です。

買取型ファクタリングが短期借入金などに該当するお金の借入に該当するかどうかのチェックポイントとしては「契約内容に買い戻しが含まれるか」などです。
ファクタリングの契約内容に買い戻しがついている場合は融資だと判断される可能性が高い と言えます。
売買になるか、それとも融資になるかの具体的な判断基準は「金融会計基準第10号 金融商品に関する会計基準 」で示されています。

不安ならファクタリング会社に確認を取っておくことをおすすめします。
借入に該当しないかどうかをチェックし、その上で2社間ファクタリングや3社間ファクタリングなどタイプに分けて仕訳・会計処理するという流れです。

2社間ファクタリングの会計処理

2社間ファクタリング(買取型ファクタリング)で債権の譲渡・売却が成立している場合は、基本的に次の4つのステップで仕訳・会計処理します。

・まずは売掛金を「借方、未収金」「貸方、売掛金」で処理する
・次にファクタリングを使ったタイミングで「借方、普通預金と売掛債権売却損」「貸方、未収金」で処理する
・取引先から入金があった時点で「借方、普通預金」「貸方、預かり金」で処理する
・ファクタリング会社に入金した段階で「借方、預かり金」「貸方、普通預金」で処理する

売掛金が発生しファクタリングを利用する、そして取引先から支払いを受けてファクタリング会社に入金するという流れに沿ってそのまま仕訳・会計処理します。
2社間ファクタリングでは短期借入金は出てきません。

3社間ファクタリングの会計処理

3社間ファクタリング(買取型ファクタリング)で債権の譲渡・売却が成立している場合は、次の2つのステップで仕訳・会計処理するのが基本です。

・売掛金が発生したときに「借方、未収金」「貸方、売掛金」で処理する
・ファクタリングの利用時に「借方、普通預金と売掛債権売却損」「貸方、未収金」で処理する

3社間ファクタリングでは手続きに取引先が関与します。
したがって取引先がファクタリング会社に入金するため、2社間ファクタリングよりも仕訳・会計処理のステップが少なくなっています。
3社間ファクタリングでも短期借入金は登場しません。

保証型ファクタリングの会計処理

保証型ファクタリングでも短期借入金は使いません。
また、保証型ファクタリングの場合は債権を回収できた場合と回収できなかった場合で仕訳・会計処理が違ってきます。
債権を無事に回収できたケースでは次の3つのステップで仕訳・会計処理を進めます。

・まずは売掛金を「借方、売掛金」「貸方、売上」で処理する
・取引先から売掛金の支払いを受けたら「借方、普通預金」「貸方、売掛金」で処理する
・入金を確認したらファクタリング会社手数料を払い「借方、支払い手数料」「貸方、普通預金」で処理する

債権を回収できなかった場合は2つのステップで進めます。
ただし、仕訳・会計処理の内容が異なります。

・まずは売掛金を「借方、売掛金」「貸方、売上」で処理する
・債権を回収できずファクタリング会社から保証金を受け取った場合は「借方、貸倒損失」「貸方、売掛債権」「借方、普通預金」「貸方、雑収入」で処理する

保証型ファクタリングでも短期借入金は登場しません。

短期借入金を使ったファクタリングの会計処理

ファクタリングは債権の譲渡・売却であり融資などの借入ではありません。
基本的に短期借入金での仕訳・会計処理は発生しません。
ただ、例外的に短期借入金が使われるケースがあります。

ファクタリングが借入・融資だと判断できる場合です。
債権の売却・保証のファクタリングでは短期借入金は使いませんが、売却ではなく融資・借入になってしまった場合は借入として仕訳・会計処理しなければいけません 。
そのため、短期借入金で仕訳・会計処理する余地があるわけです。

ファクタリングは短期借入金になるの?のまとめ

ファクタリングは融資などの借入ではありません。
短期借入金は1年の短期間に返済する借入に使う仕訳・会計処理です。
そのため、融資などの借入ではないファクタリングには基本的に使うことはないのです。
ファクタリングの仕訳・会計処理が不安なら、ファクタリング会社などに確認しておくことをおすすめします。

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