ファクタリングの掛け目とは?掛け目を使って計算すると資金調達限度額がわかる?
ファクタリングにおける掛け目についてご存じでしょうか。
ファクタリングを利用する際に掛け目の存在を知っておくだけで、より快適にファクタリングを利用できるかが決まります。
こちらの記事ではファクタリングにおける掛け目とは何か、掛け目を使って利用限度額を計算する方法があるのかを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ファクタリングにおける掛け目とは何か
掛け目は金融用語の1つとしてファクタリング以外の部分で利用されることも多いですが、ファクタリングにおいてはこのような意味を表します。
担保にできる現金の割合
掛け目は金融用語の1つで、担保掛け目や掛目と呼ばれることもありますが、ファクタリングにおける掛け目の場合は、どのくらいの現金で担保を買い取ってもらえるかの割合を提示しています。
ファクタリングの場合は売掛金に対して掛け目がかかるのが特徴で、銀行など融資に対して使われる掛け目と同じく、売掛金の全額がもらえるわけではないといいうことを頭に入れておきましょう。
ファクタリングの掛け目の目安や計算方法は?
ファクタリングでは掛け目と切っても切れない関係があります。
ここからは、掛け目の目安はどのくらいか、売掛金はどの程度もらえるのかの計算方法について解説しますので、ファクタリングを利用する際の参考にしてみてください
掛け目の目安
ファクタリングでの掛け目は、70%~90%程度が相場となっており、基本的には80%程度で考えておくと無難です。
もちろん場合によっては売掛金の100%を買取りしている会社もありますので、ファクタリング利用時にできるだけ掛け目がない会社を選ぶとお得にやりとりできるでしょう。
限度額の計算方法は?
ファクタリングでは売掛金の売掛債権をファクタリング会社で買取しますが、売掛債権全てを買い取ってもらえる訳ではなく、限度額があります。
限度額を計算する際には、売掛金×掛け目-手数料が限度額となり、こちらの計算を考慮した上でファクタリングの利用限度額が決まりますので、利用時には計算した上でどの程度の資金を調達できるのか確認しておくといいでしょう。
限度額の設定は事前に提示されていますので、必ず確認した上で自分が利用したい金額が調達できるかチェックしてみてください。
参考までに、小規模なファクタリング会社の場合は数百万円程度が限度額、大規模な会社の場合は数億円程度の買取ができる場合もあります。
ファクタリング会社の公式サイトに基本的には限度額が書かれているため、自分の利用したい金額が利用できるか確認してみましょう。
限度額が高ければ良い訳ではない?
掛け目がないファクタリング会社であれば良いファクタリング会社と思われやすいですが、決してそんなことはありません。
掛け目がない分、審査条件が厳しい場合もあれば、手数料が高いなどのデメリットがでる場合もあります。
掛け目の有無や限度額の高さだけを見ていると損をする可能性があるため気を付けましょう。
ファクタリングで掛け目は絶対にある?お得にファクタリングを利用するコツ
結論から言うと、掛け目が存在しないケースもあります。
ファクタリングをできるだけお得に利用するためには、掛け目がない方が良いでしょう。
しかし、そのような会社の場合、ファクタリング利用時にデメリットや注意しないといけないポイントがあります。
審査が長引く場合がある
掛け目がないファクタリング会社の場合、事業主側がお得に使えるというメリットはありますが、その分審査が長引く可能性があります。
支払い先は信用のできる企業かどうか、不良債権を買い取るリスクがないかどうかなどファクタリング会社側で細かく審査が行われるため、即日融資などができない場合があるのが難点です。
できるだけスムーズな取引を希望している場合は、ある程度掛け目がかかることを覚悟した上で申込みをするのも1つの手です。
掛け目なしの手数料
掛け目がない場合、別途手数料を高めに設定している会社も多いです。
むしろ、掛け目付きのファクタリング会社を選択した方が、事業主側の取り分が増えたというケースもあります。
手数料が売掛金の何%になるのか、掛け目がある会社と比べてどちらの方が結果的に取り分が高くなるのか、客観的に比較した上で利用するファクタリング会社を選んでみてください。
利用頻度や支払い先の信用度による
ファクタリング会社は、一定で掛け目のパーセンテージを決めている訳ではありません。
ファクタリングを利用している頻度や、売掛先の信頼度がどの程度かによって、掛け目が決まります。
また利用頻度が高ければ高いほどファクタリングその分信頼度が積み重なりますので、掛け目のパーセンテージも低めに設定する会社が多いです。
できるだけお得にファクタリング会社を利用するためにも、できるだけ同じファクタリング会社を利用して信頼を積み上げていくことが大事です。
利用するプランによっても掛け目の有無が異なる
掛け目をつけるかどうかはファクタリング会社が決めていますので、利用する取引内容によっては掛け目なしのプラン、掛け目ありのプランなど変えている場合もあるため、取引内容を事前に確認しましょう。
掛け目なしの場合、手数料が高くなる、審査内容が厳しくなるなど利用条件が厳しくなる場合が多いです。会社同士を比較してみてください。
取引しやすいファクタリング会社を選ぶポイント
掛け目が気にならない程度、または掛け目がない条件が良いファクタリング会社の審査を通過するためにはいくつかポイントがあります。
これからファクタリング会社を利用する方は、判断の仕方を考えましょう。
できるだけ掛け目のないお得なファクタリング会社を利用したい事業主の方はぜひ参考にしてみて下さい。
手数料もチェックする
ファクタリング会社によって手数料はそれぞれです。
掛け目なしで手数料の金額が高額に設定されていては元も子もありません。
また手数料は同じファクタリング会社でも、利用頻度や支払い先の信用度、利用限度額によっても異なりますので、手数料がいくら発生するのか、パーセンテージなどを含めてしっかり比較しましょう。
個人事業主でも利用できるか確認
ファクタリング会社によっては、法人のみを対象としている場所もありますので、個人事業主の方が利用を検討されている場合、個人事業主でも利用できるか規約を確認しましょう。
また業務形態や業種によって利用できるかが決められているファクタリング会社もあります。
ファクタリング会社を選ぶ際には自身の業種に適合した会社かどうかも合わせて検討することが大切です。
審査にかかる時間も検討
ファクタリング会社によって審査にかかる時間も異なります。
審査から数時間、即日で資金調達できるケースもあれば、数日から数週間程度は資金調達まで時間かかる場合もありますので、できるだけ早く資金調達をしたいと考える場合は、審査から振り込みまでどの程度時間がかかるかも比較することを忘れてはいけません。
ただし、審査に時間がかからなければ良いという訳ではないため気を付けましょう。
審査に時間がかからない分、手数料が高いファクタリング会社や、取引できる金額を絞っている会社などもあります。
ファクタリングにおける掛け目とは何かのまとめ
ファクタリング会社における掛け目とは何か、掛け目の有無はどうやって決まるかについて解説しました。
掛け目は元々金融用語ではありますが、ファクタリング取引においても利用される言葉だからこそ、事前に知識を手に入れておきましょう。
掛け目がなければお得という訳ではありませんので、手数料の有無や審査の厳しさ、どんな業種と取引をしているかなど総合的に比較してファクタリング会社を選びましょう。
はじめてファクタリング会社と取引をする際には特に、支払い先の信頼度の高さも重要になります。
売掛先が国や大手企業など社会的に信頼度の高い企業であればあるほど、掛け目がなく手数料なども低いお得に使えるファクタリング会社と取引がしやすくなるため、審査に通りやすくなるためにはどんな支払い先と取引をするかも考えておくことが大切です。