【公式】ソレイユのファクタリングサービス

本記事はファクタリングとABLの違いやABLについて詳しく解説していきます。
ファクタリングは、多くの企業が資金調達の手段として活用しているサービスですが、ABLもまた資金調達の手段として活用できるサービスです。
この記事をお読みいただき、ファクタリングとABLをそれぞれ最大限に活用するために具体的なポイントを掴んでいきましょう。

ファクタリングは、売掛債権を売却して現金化できる、即金性の高い資金調達方法です。
そんなファクタリングと同様に、売掛債権を活用して資金調達できる「ABL」という方法があります。
ファクタリングとABLどちらも売掛債権を活用するサービスのため、混同しがちです。
しかし、ABLは売掛債権を活用できる点以外はファクタリングとまったく異なる内容を持っています。
この記事では、ファクタリングとABLの違いや、それぞれがおすすめな場合をわかりやすく解説します。
資金調達の幅を広げるためにも、ABLはどういうものなのか、ファクタリングとの違いは何か、注意点はあるのかを理解しましょう。

ABLとは

ABLとは「動産担保融資」といい、英語で「Asset -Based-Lending」を略称したもので、名前通りに動産を担保にしながら融資を受ける方法です。
動産とは「売掛債権・在庫(商品や原材料)・建物・機械設備・土地」などのことをいいます。
ABLは銀行からの融資の一つであるため、万が一、債務者が返済できなくなってしまった場合、担保を換金して補填する仕組みです。
そして、債務者の信用がないと融資を受けられません。
たとえば、担保にする動産の価値が高くても、債務者自身に赤字があったり、債務超過している状態だったりすると借入ができないのです。
また、信用度の高さによって融資額の枠や利息が決定してしまいます。
融資してもらっても、在庫や設備を取り上げられてしまうと商売ができないのではと不安に思う人もいるでしょう。
しかし、そういった不安は不要です。
ABLは事業の継続を前提にした融資なので、担保にした在庫や設備は、そのまま販売したり使用できるのです。

ファクタリングとABLの違い

ABLとファクタリングは、売掛債権を活用して資金調達できる点は共通していますが、異なる点も多くあります。
ファクタリングとABLの主な違いは、下記の5つです。

• 融資か債権の売却か
• 手数料の違い
• 審査基準
• 現金化までのスピード
• 売掛先への通知の有無

それでは、ファクタリングとABLの違いを一つひとつ見ていきましょう

融資か債権の売却か

ABLは売掛債権や在庫などの動産を担保として資金を調達できる融資となり、ファクタリングは売掛債権を売却します。
債権のみが対象のファクタリングと違い、動産が対象となるため、範囲が広いのが特徴です。

手数料の違い

ファクタリングとABLは手数料が大きく異なります。
ファクタリングの手数料は1％〜20％が、ABLは2〜4％程度が一般的です。
ファクタリングは期間に関係なく、上記の利率で手数料が控除されますが、ABLは年利で手数料がかかります。
そのため、ファクタリングの方がコストが大きくなってしまいます。
たとえば、ファクタリングで500万円を手数料率が5%で活用した場合、適用される手数料は25万円です。
ABLで500万円を融資した際の手数料率が3％だった場合の手数料は【500万円×3％÷12ヶ月×6ヶ月＝7万5,000円】となります。
手数料率がたった2%の違いでも年利が適用されるABLは、ファクタリングと比べてコストをかなり抑えられるのです。

審査基準

ファクタリングは、売掛債権の売却となるため、審査対象が契約者ではなく、取引先の信用度が重要です。
売掛債権の信用度が高くなるほど、貸倒リスクを回避できる確率も上がるため、審査が通りやすくなったり、手数料が安くなったりするケースがあります。
ABLは、担保対象が売掛債権を含めた動産ですので、契約者自身の信用度が重視され、各金融機関の審査によって担保の市場価値が計算されます。
そして、その価値によって審査の合否が決定するのです。

現金化までのスピード

ファクタリングは、審査から現金化までスピーディーです。
比較的時間がかかると言われる3社間取引でも1〜2週間程度で、2社間取引では最短即日で現金化できるのが一般的です。
ABLは、外部の評価機関に担保の評価を依頼するケースが多く、審査にはどうしても時間がかかってしまいます。
早くても2週間、長い場合は1ヶ月程度かかることも想定されるため、急な資金調達が必要になってしまった人はファクタリングを利用すると良いでしょう。

売掛先への通知の有無

ファクタリングは2社間取引を選択すると売掛先へ通知せずに取引できます。
しかし、ABLは原則、売掛先への通知・同意が必須なので、売掛先にバレずに利用することができません。

ABLの利用がおすすめなケース

ABLの利用がおすすめなケースは、以下の3つです。

• あらかじめ資金を用意しておきたいとき
• 過剰在庫を抱えているとき
• 手数料をかけたくないとき

ファクタリングとABL、どちらが自身に向いているか確認してみてください。

あらかじめ資金を用意しておきたいとき

ABLは、資金調達できるまでに、2週間〜1ヶ月の時間を要します。
急な資金調達に不向きであるのは確かですが、その分資金が必要になった際に使える運転資金を用意しておきたい場合に最適です。
ABLは調達可能額を極度枠で作成でき、その枠内で自由に借入ができるので、あらかじめ極度枠で用意しておくと安心です。

過剰在庫を抱えているとき

自社で過剰に在庫を抱えているケースも、ABLの利用をおすすめします。
ファクタリングはあくまで「債権」の売買取引ですが、ABLは今保有している在庫を担保に入れられます。
また、担保にしても在庫は商売で問題なく販売できるので、在庫をさばききれなかったとしても安心です。
売掛債権を保有していなくても、まとまった在庫を保有しているのであれば、ABLの利用を視野に入れてみましょう。

手数料をかけたくないとき

手数料などの支払いを少しでも減らしたいときにもABLはおすすめです。
金融機関やファクタリング会社によって異なりますが、一般的にABLの手数料率は2％〜4％程度。
一方で、ファクタリングの場合だと、サービスによっては20％ほど手数料がかかってしまいます。
資金調達にかかるコストを少しでも減らしたい場合は、ABLを選択すると良いでしょう。

ファクタリングの利用がおすすめなケース

ファクタリングとABLは、適切に使い分けると資金調達を円滑におこなえます。
まずは、ファクタリングの利用がおすすめなケースを以下の4つ紹介します。

• 即日で現金化したいとき
• 売掛先にバレたくないとき
• 経営状況が悪いとき
• 売掛先の倒産が心配なとき

それでは、ファクタリング利用がおすすめなケースを見ていきましょう。

即日で現金化したいとき

ファクタリング利用のメリットの1つが、緊急で資金が必要になった際にすぐに現金化できる点です。
たとえば、急な注文に対応するための仕入れ資金や、一時的にキャッシュフローが悪化してしまったなどの際に、最短で当日のうちに現金を手に入れられます。
なお、対面での契約の場合は、申し込みした当日にファクタリング会社の窓口へ行き、手続きをしなければ現金化できないので注意しましょう。
そのため、即金性を求めている場合はオンラインなどの非対面で契約できるようなファクタリング会社を選択する必要があります。

売掛先にバレたくないとき

ファクタリングは、2社間取引を選択すると売掛先にバレることなく資金調達できます。
ABLは、原則売掛先への通知・同意が必須なので、売掛先へ資金調達がバレて経営悪化を疑われる不安がある場合は、ファクタリングを活用しましょう。

経営状況が悪いとき

契約者側の経営状況が悪い場合もファクタリングがおすすめです。
経営状況が悪化している際は、金融機関からの融資を受けられない可能性が高いでしょう。
しかし、ファクタリングであれば売掛債権の売却になるので、自社の業績が悪くてもあまり関係ありません。
また、自社の信用度に自信がない、もしくは信用情報が悪いケースでもファクタリングがおすすめです。

売掛先の倒産が心配なとき

売掛先の倒産が心配であれば、ファクタリングを利用すると良いでしょう。
ファクタリングは売掛債権の回収リスクもファクタリング会社へ売り渡すので、売掛債権が回収不能になっても自社に損失は及びません。
また、売掛先の与信情報をしっかりとファクタリング会社で調べてくれるので、連鎖倒産のリスクも軽減できます。
ただし、償還請求権なしの設定でなければ、ファクタリングで得た資金を弁済することになってしまうので注意してください。

ABLを利用する際の注意点

ABLは、担保にした動産をそのまま商売に活用できるのは大きなメリットですが、ABLを利用する際の注意点も理解しておきましょう。

• 過剰担保になる可能性がある
• 定期的な報告が義務付けられる
• 悪質な業者に注意が必要

上記の3点について紹介します。

過剰担保になる可能性がある

過剰担保とは、必要以上の在庫や債権を担保に取られてしまうことです。
担保となる、事業者が保有している商品や債権の市場価値は、各金融機関の独自の審査による評価により異なります。
そのため、金融機関によっては債権の保全に必要となる限度を大きく超えて、担保にしなければならない可能性があります。
しかし、あらかじめ複数の金融機関で話を受けておくと、どの程度の担保が必要なのかを確認できるので、過剰担保を防げるので安心してください。

定期的な報告が義務付けられる

ABLで担保にする動産は、売掛債権や在庫、設備など流動性のあるものです。
そのため、金融機関は定期的に担保の管理状況を把握する必要があります。
管理状況を正確に把握するためにも、事業者が金融機関に担保の状況を定期的に報告する義務が発生することがほとんどです。
したがって、担保にした売掛債権や在庫状況などの動きが全て銀行に把握され、企業にとってかなり深いところまでチェックされてしまいます。
金融機関に全ての情報を見せても良いという公然たる開示ができれば良いですが、多少知られたくない情報がある場合も少なくありません。

悪質な業者に注意が必要

ファクタリングでもいえることですが、ABLを利用する際には悪質な業者と取引しないように気をつけましょう。
最悪の場合、会社を乗っ取られる可能性があります。
また、資産に比べて担保の割合が高くなってしまうと、担保が実行された際には倒産に繋がり、危機的ダメージを負いかねません。

ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングは素早い資金調達が可能なサービスですが、依存しすぎると逆に資金繰りを悪化させる恐れもあります。
ファクタリングでは、手数料を差し引いた金額を受け取る仕組みのため、本来受け取るはずの売掛額より得られるお金が少なくなります。
一般的に、ファクタリングで現金化できるのは売掛金の80％ほどの金額です。
つまり、支払期日前に現金化できるファクタリングですが、頻繁に利用すると得られる利益が徐々に少なくなります。
また、ABL同様にファクタリングも業者選びが重要です。
なかには悪質な業者もいるため、実績や評判などをもとに信頼できるファクタリング会社を利用してください。

ファクタリングとABLをうまく使い分けよう

本記事では、ファクタリングとABLの違いや、それぞれがおすすめな場合をわかりやすく解説しました。
ファクタリングは個人事業主や中小企業でも利用できるので、信用度が低かったり、ABLなどの融資が受けられなかったりする人でも利用できます。
また、即金性も高いため、一時的に経営が悪化している際にもファクタリングがおすすめです。
ABLは資金調達までに時間はかかりますが、あらかじめ準備しておきたい資金としてや、過剰在庫をなんとかしたいときなどにおすすめです。
資金が必要となるタイミングや経営状況など、状況に応じてファクタリングとABLを適切に使い分けると、資金調達の幅が広がります。

この記事を通じて、ファクタリングとABLの基本的な仕組みから、効果的な活用方法までの幅広い知識を得ることができたでしょうか。
ファクタリングの活用を検討されている方々にとって、より賢明な選択の一助となれば幸いです。

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