ファクタリングは事前契約できる?ファクタリングのメリットや契約時の注意点を紹介!
ファクタリング契約を利用する際にはメリットや注意点を理解した上で使いましょう。
事前契約をできるかどうかなども事前に確認しておくことをおすすめします。
目次
ファクタリングは事前契約できるのか?
ファクタリングを利用する際に事前契約ができるか気になる方も多いかと思います。
事前契約は品物の売買などを事前に予約を受けて販売する方法で、予約した数量分のサービスや品物を販売する契約方法です。
そんな事前契約分をファクタリングで利用することはできるのか、ファクタリングにおける事前契約について解説します。
事前契約はできない!
ファクタリングでは残念ながら事前契約分は利用できませんので、事前契約分の資金調達はできないことを頭に入れておきましょう。
事前契約分は一定の数量を売買のために準備するため一見普通の売掛債権と同じように見えますが、売掛債権とは少しだけ仕組みが異なります。
事前契約は売掛金と違って、○○の仕事でいくらという契約が先方と発生している訳ではなく、○○円分の債権を買いたいので○○分の売掛金を作るという、言い方を選ばなければ金額を事業主側で調整して申請することができてしまうため、一般的なファクタリングとは根本的な考え方が異なります。
事前契約による売掛債権の場合は不正が行われる可能性も高い分、債権の買取をしていない企業がほとんどです。
事前契約のビジネスと、一般的なビジネスとは少し仕組みが異なるということを覚えておきましょう。
見積書による契約が可能なメリットもあり
事前契約を利用したファクタリング利用は不可としている会社が多いですが、見積書によるファクタリング契約は可能です。
見積書はどのくらいの金額で仕事を請け負うか、先方に送る証明書としてファクタリング申請時に有効になることが多いでしょう。
中には見積書だけではなく請求書が必須となる場合もあるため、事前にどんな書類が必要なのか確認した上で申込みをしてみてください。
ファクタリング会社によっては見積書だけでも申請が可能な場合もあるため、事前確認必須です。
融資とは異なることをチェック
ファクタリングはよく融資と混同されやすいですが、まったく別物ですので注意が必要です。
融資とは違って売掛債権の買取りをファクタリング会社が行い、問題がなければ売掛債権分の費用を事業主に支払うという仕組みとなります。
ファクタリング契約における取引は即日行われる場合も多く、できるだけ早く資金調達をしたい方にも人気がある仕組みです。
融資と混同して考えやすいですが、融資ではない分利子なども発生せず、利用手数料のみが発生する形ですので、コストをできるだけ抑えたいという方などは1度検討してみるといいでしょう。
ファクタリングを利用するメリット
ファクタリングはこのように事前契約による取引は対象外としているケースが多いですが、基本的には売掛債権を買取りしてくれる資金調達方法として知られています。
事前契約は対象外だとしてもメリットがいくつもある資金調達方法ですので、資金調達をしたい事業主さんはぜひ参考にしてみてください。
ここからはファクタリングを利用するメリットについて解説します。
銀行融資と違って売掛金を買取りしてもらえる
銀行などでお金を借り入れる融資のスタイルとは異なり、ファクタリングは自身が持っている売掛債権をファクタリング会社に買い取りしてもらう仕組みです。
売掛債権は“仕事はしたけれど実際に先方から振り込みがあるまで時間がある”というような、売掛債権を持っている方におすすめで、お金の借り入れとは違い、債権の買取りをしてもらうため、お金を返す必要が基本的にはありません。
もしも債権が何からの事情で回収できない場合、契約内容によっては事前に支払ってもらったお金をファクタリング会社に支払う必要がありますが、債権不履行の場合に保証をしなくても良い契約であれば、債権不履行によるマイナス分を立て替える必要もないため安心です。
資金調達できるまでのスピードが早いのもメリット
ファクタリング会社のメリットの1つとして、資金調達ができるまでのスピードが早い点も挙げられます。
審査が完了して即日で資金調達ができるファクタリング会社もありますので「今すぐ売掛債権を買い取ってもらって資金調達をしたい」という事業主さんにもぴったりです。
融資の場合でも即日融資をしてもらえることもありますが、その分審査が厳しい傾向にあります。
ファクタリング取引の場合は即日でもそこまで審査が厳しくなるような会社は少なく、即日審査を可能としている会社が比較的多いため、利用しやすいのが特徴です。
支払いサイクルが長いためできるだけ早く資金を調達したい事業主さんや、スタートアップ企業で目先のつなぎ資金を手に入れたいという事業主さんに向けても、ファクタリング会社は利用しやすいでしょう。
償還請求権は基本的にないので安心
ファクタリングは売掛債権を買取りしてもらう契約方法ですが、万が一支払い元である取引先が倒産するなど、何らかの事情で支払いが滞る場合があったとしても心配要りません。
基本的に償還請求権がない状態で契約をするファクタリング会社が多く、償還請求権がない場合はもしも取引先が売掛債権の支払いをファクタリング会社にしなかったとしても、事業主が負担をする必要がないのもメリットです。
とは言え審査は入りますので、支払先が倒産間近であまりにも信用ならないような企業の場合は、ファクタリング契約の審査の段階で取引を行えない可能性があります。
ファクタリング契約を初めて利用する方は特に、支払先ができるだけ信用のおける事業者を選ぶと審査に通りやすくなるでしょう。
特に国などの倒産の心配が十中八九ないような支払い元の場合は、より安心して利用できます。
ファクタリング契約前の注意点
ファクタリングは事前契約はできないものの、融資を利用するよりもさまざまなメリットがある資金調達方法です。
ですが契約前にはいくつか注意点がありますので、ファクタリング会社を選ぶ際の参考にしてみてください。
ここからはファクタリング会社と契約する前の注意点について解説します。
契約方法によって手数料などコストが変わる
一口にファクタリングと言えど、契約方法によってもコストが異なる点は覚えておきましょう。
事業主とファクタリング会社の2社で利用する2社間契約もあれば、事業主とファクタリング会社、事業主の取引先の3社で契約をする3社間契約を行う場合もありますが、3社間契約の方が手数料が低めに設定されています。
コストをできるだけ減らしたい方は、手数料をどれだけ減らせるかがポイントです。
契約方法や契約内容をよく確認して、コストを減らせる企業を選ぶといいでしょう。
3社間取引の方が手数料が低めになる理由としては、債権取引においてファクタリング会社側が債権回収不履行のリスクを減らせるからということが挙げられます。
ただし3社間契約の場合は取引先に売掛債権をファクタリング会社に売ったという情報が通じてしまうこと、今後取引先とファクタリング会社が直接やりとりをする必要があります。
ファクタリング会社側は債権をスムーズに回収するため、何らかの事情があったとしても即座に対応するからこそ、事業主と取引先の間の関係に亀裂が入る可能性もあるため注意が必要です。
償還請求権の有無も要確認
ファクタリング契約は基本的に償還請求権がありませんので、1度買い取ってもらった売掛債権はファクタリング会社側が完全買取りになります。
償還請求権とは、もしも取引先が何らかの事情で支払い金額を支払わなかった場合、償還請求権があれば事業主側に代わりに払うように伝えられる権利です。
償還請求権がある取引方法の場合は手数料が低めに設定されていますが、もしも取引先の支払いが行われなかった場合は元の売掛債権保持者である事業主がその費用を支払う(返金する)必要が出てくるため、特にこだわりがない場合は償還請求権なしの取引を選びましょう。
もちろん取引先が国など、突然倒産する可能性がほぼ0に等しい取引先であれば、償還請求権がある取引をしても心配要りません。
取引先が信頼のおける企業かどうか、取引先との取引金額はどの程度なのかなども考えた上で、償還請求権の有無を考えるといいでしょう。
準備書類が契約会社によって異なる
ファクタリング契約をする際には、ファクタリング会社によっても準備しないといけない書類が異なります。
売掛債権に関する請求書などの書類や身分証明書などの基本書類である他、債権譲渡登記という債権の譲渡と登記記録として残した上で取引をする場合や、保証人や担保書類が必要となる場合もあるため気を付けましょう。
こちらはファクタリング会社や契約内容によっても必要書類が異なる他、ファクタリングの利用金額によって必要書類を変えている企業などもあるため、契約する前に事前に何が必要か確認すると良いでしょう。
準備に時間がかかる書類もありますので、スムーズに取引をしたい場合は書類を早めに準備することをおすすめします。
ファクタリングは事前契約はできないもののメリットがたくさん!まとめ
ファクタリングは事前契約の場合は利用できないのが難点ではありますが、その分ファクタリング契約をするメリットはいろいろとあります。
できるだけスムーズに資金調達をしたい方、融資ではなく売掛債権の買取りという形でつなぎ資金を手に入れたい方こそ、ファクタリング契約を利用するべきでしょう。
ファクタリングを利用する際には事前に準備する書類がいろいろとありますので、審査や申込みをする予定のファクタリング会社ではどんな書類が必要なのか、事前に確認するとスムーズに取引できます。
またファクタリング会社で取引をする際には、できるだけ支払先が安定している企業を選ぶと審査が通りやすくなるでしょう。
即日審査、即日取引を行っている企業もありますので、スピーディーに資金調達できる方法をお探しの事業主さんはぜひ検討してみてください。