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クレジットカード債権もファクタリングできる!方法やメリットなど解説

クレジットカードは顧客にとって便利な反面、会社や店側にとっては「決済からお金を受け取るまでにタイムラグがある」という不便さがあります。すぐに現金を受け取れないからこそ、クレジットカード決済が増えると資金難に直面することも少なくありません。
クレジットカード債権があるときに資金難になった場合は「ファクタリング」という解決策があります。クレジットカード債権をファクタリングで資金化する方法やメリット、デメリット、注意点などを解説します。

目次

ファクタリングはクレジットカード債権にも使える

お客さんや取引先が使ったクレジットカードの支払い分(クレジットカード債権)はファクタリングで売却が可能です。
急いで資金が欲しいときや資金繰りに困っているときは、クレジットカード債権でのファクタリングを検討してはいかがでしょう。

クレジットカード債権にも使えるファクタリングとは

飲食店の経営者や個人事業主が手元にクレジットカード債権を持っていても「ファクタリングをよく知らない」「違法な資金調達方法ではないか?」と不安を覚えてしまうことがあります。まずはファクタリングの仕組みや違法性の有無について簡単に説明します。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは「債権を売却する資金調達方法」です。
たとえば、飲食店オーナーの手元にクレジットカード債権があったとします。クレジットカード支払い分の入金まではまだかなり期間があります。しかし、資金繰りに困っているため、何とか現金を調達したいと考えていました。オーナーは手元にあるクレジットカード債権をファクタリング会社に売却し、売却金(現金)を受け取りました。これがファクタリングです。
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類の方法があります。
2社間ファクタリングは債権を売却したい個人・法人とファクタリング会社の2社(2者)で行う方法です。3社間ファクタリングは債権売却を希望する個人・法人と取引先、ファクタリング会社の3社(3者)で行う方法になります。

ファクタリングは違法でやばい?

ファクタリングは 違法な資金調達方法ではありません。個人事業主からフリーランス、法人、大企業まで広く資金調達方法として使われています。
ファクタリングなどの売掛債権を使った資金調達は経済産業省も推奨しています。

ファクタリングはなぜ必要?クレジットカードの入金サイクル

クレジットカード決済は支払を受けたからといってすぐにお金を受け取ることはできません。クレジットカード会社には締め日があり、決済分は締め日までの分が計算されて、入金日に支払われる仕組みです。
取引先や顧客から現金で支払いを受ければ、その分を資金繰りに回せます。しかし、クレジットカード決済だと入金日にならないと現金を手にすることができないため、決済から入金までの資金繰りが問題になるのです。
資金繰り対策のためにはファクタリングなどの柔軟かつ迅速に使える資金調達の方法が必要になります。

クレジットカード債権をファクタリングする方法

クレジットカード債権でファクタリングする場合、どのような流れで行うのでしょうか。
クレジットカードの支払い分をファクタリングで資金化する流れについて説明します。

クレジットカード債権をファクタリングする流れ

クレジットカード債権をファクタリングで資金化したいときは、ファクタリング会社を探して申し込みをし、債権を売却するという流れになります。
ファクタリングの基本的な流れは次の通りです。

・ファクタリング会社を探す
・ファクタリングの利用条件を確認する
・ファクタリング会社に申し込む
・ファクタリング会社側で審査が行われる
・審査パスしたらクレジットカード債権を売買する
・売却金の振り込みが行われる

申し込みから入金までの期間はファクタリング会社によって異なります。即日対応している会社もあれば、手続きも含め数日かかる会社もあります。

金融機関の融資とファクタリングの6つの違い

クレジットカード支払い分の入金までに資金繰りで困ったときは「融資を使おう」と考える方もいらっしゃることでしょう。
銀行など金融機関の融資もよく使われる資金調達方法です。ただ、資金調達という点では同じですが、ファクタリングとは6つのポイントが違っています。
ファクタリングと融資の違いを比較しながら説明します。

ファクタリングと融資では資金調達の仕組が違う

ファクタリングと金融機関の融資では「売却」と「借金」という違いがあります。
融資は借金です。融資を受けた後は返済しなければいけません。対してファクタリングは債権の売却です。受け取るのは売却金なので、融資のような返済はありません。

サービスに対応している会社が違う

ファクタリングと融資では対応している会社が違っています。
融資は主に銀行や信用金庫などの金融機関が対応しています。ファクタリングに対応しているのは、ファクタリング会社です。金融機関ではありません。

資金調達までにかかる日数の目安も違う

ファクタリングと融資 では、ファクタリングの方が資金調達にかかる期間が短くなります。
融資ではお金を受け取るまでに短くて2週間ほどかかります。1カ月以上かかることも珍しくありません。
ファクタリングは会社によって即日対応になっており、手続きに時間がかかる会社でも3日~2週間ほどが目安になっています。

ファクタリングは保証人や担保が不要である

銀行などの金融機関の融資では保証人や担保を求められることが基本です。ファクタリングは債権の売買なので、保証人や担保は原則的に不要になっています。

銀行などの融資は資金使途が重要になる

銀行などの金 融機関の融資は資金の使途が重要になるという特徴があります。
たとえば、融資の使途が設備投資だった場合、設備を購入して利益に結び付けるまでにはある程度の期間がかかります。
融資の使途が明確だと「利益が出るまでの期間」「返済までに必要になる期間」を金融機関が把握しやすいのです。そのため、金融機関の融資は「お金を何に使うのか」を重視する傾向にあります。
ファクタリングではクレジットカード債権売却金の使途は自由です。ファクタリング会社も使途にはこだわりません。

ファクタリングと融資では審査基準が違う

ファクタリングの審査 では債権や取引先の信用度などがチェック対象になります。対して融資の審査では、会社・店の財務状況や返済能力、返済にリスクはないかなどがチェック対象です。
ファクタリングと融資では、このように審査基準や審査の際に見られるポイントが違っています。

ファクタリングでクレジットカード債権を売却するメリット

クレジットカード債権をファクタリングで資金化することには4つのメリットがあります。

カードの入金日前に資金を受け取れる

クレジットカード債権のファクタリングなら、入金日前に資金調達できるというメリットがあります。
クレジットカード会社の締日が月末で、入金日は翌月末だとします。4月5日に取引先や顧客がクレジットカード決済した分は4月末が締日になり、入金は5月末です。手元に資金が入るまで約2カ月待たなければいけません。
ファクタリングでクレジットカード債権を売却すれば、入金日前に決済分の資金を受け取れます。

店のキャッシュフローを改善できる

クレジットカード債権のファクタリングにより店のキャッシュフローを改善できるというメリットがあります。
クレジットカードでの支払いの場合、月末締めで翌月末払いなど、取引先や顧客の決済から実際の入金まで時間的なズレが生じます。実際にお金を受け取れる入金日までの間に会社・店のキャッシュフローが悪化することも珍しくありません。
ファクタリングを有効活用すれば入金日前に債権を資金化できるため、キャッシュフローの悪化を防止できます。

ファクタリング分は使途が限定されない

銀行融資は使途も厳しくチェックされますが、ファクタリングでは使途が制限されることや、厳しくチェックされることはありません。クレジットカード債権の資金化分は柔軟に使えるというメリットがあります。

ファクタリング分は損益対照表に影響しない

ファクタリングは 借金ではありません。そのため、ファクタリングでクレジットカード債権を資金化しても、損益対照表に影響しないというメリットがあります。

ファクタリングでクレジットカード債権を売却するデメリット

クレジットカード債権のファクタリングには、注意したい3つのデメリットがあります。

クレジットカードファクタリングでは手数料が必要になる

クレジットカード債権をファクタリングで資金化するためには、各社が定めた手数料を払わなければいけません。10万円のクレジットカード債権を資金化しても手数料で目減りするため、満額の10万円が手元に入るわけではありません。
手数料の負担があるという点がファクタリングのデメリットです。

クレジットカード債権がないと利用できない

クレジットカード債権のファクタリングは、クレジットカード債権を持っていないとできません。ただ、他債権が手元にあるなら、そちらの債権を使って資金調達することは可能です。

ファクタリングを利用できないことがある

ファクタリングに申し込んでも絶対に使えるという保証はありません。
クレジットカード債権に債権譲渡禁止などの条件が付してあり、ファクタリングを利用できないことがあります。ファクタリング会社の審査に落ちてしまい、クレジットカード債権を資金化できないケースなどもあります。

ファクタリングでクレジットカード債権を売却する際の注意点

ファクタリングでクレジットカード債権を資金化する場合は、注意したいポイントが3つあります。

クレジットカード債権の売却先は限られる

ファクタリング 会社にはそれぞれ特色があります。特定の債権に特化している会社もあれば、特定の業界に強い会社などもあります。中には「個人事業主は利用不可」などの条件を定めている会社もあるため、注意が必要です。
クレジットカード債権をファクタリングするためには、クレジットカード債権に対応している会社を探すことになります。ただ、クレジットカード債権に対応しているファクタリング会社はさほど多くないため、売却先がある程度限られてしまいます。

利用前に債権譲渡禁止条項を確認しておく必要がある

クレジットカード債権を資金 化したくても、債権譲渡禁止条項などが付してある場合はファクタリングが難しくなります。手続きに入ってから「ファクタリングできない債権だった」と困らずに済むように、債権の内容や条件についてはあらかじめ確認しておきましょう。
ファクタリングを強行した場合は加盟店契約を解除される可能性があるため注意が必要です。

3社間ファクタリングで手数料をおさえられる

ファクタリングは種類によって手数料が変わってきます。
2社間ファクタリングには取引先が関与しないため、「取引先に資金調達を知られない」「手続きが早く終わる」というメリットがあります。ただ、手数料は高めに設定されています。
3社間ファクタリングは取引先が関与するため、資金調達を取引先に知られてしまい、手続き期間も長めです。ただ、2社間ファクタリングと比較すると、手数料が低めに設定されています。手数料負担を抑えたいなら3社間ファクタリングの利用を検討すると良いでしょう。

クレジットカードファクタリング以外の資金調達方法

仮にクレジットカードファクタリングを使わない場合、他にどのような資金調達方法が考えられるでしょうか。資金調達の難易度も補足しながら説明します。

支払側からの入金を早めてもらう

取引先や顧客に「期日より早く支払って欲しい」とお願いし、入金を早めてもらう方法があります。
深い付き合いの取引先であれば応じてくれる可能性はゼロではありません。しかし、資金が必要な会社・店側には「言いにくい」「催促して関係を壊したくない」という事情があるはずです。取引先・顧客側としては「契約した期日より早く払ってくれと言われても困る」という事情があります。資金調達の方法としては使いやすいとは言い難く、難易度の高い方法だと言えるでしょう。
クレジットカード会社に「入金を早めて欲しい」と申し入れる方法もあります。
クレジットカード会社は契約した締日・入金日で動くため、「無理です」と断れれるのが基本です。こちらも現実的な資金調達方法ではありません。

銀行融資以外で借り入れをする

金融機関では融資以外にもローンを扱っています。ビジネスローン など事業に使える借り入れを利用することもひとつの方法です。
ただ、ビジネスローンにも審査があるため、申し込めば必ず使えるというわけではありません。返済も問題です。店・会社の資金状態によっては返済が厳しく利用が難しい可能性があります。

クレジットカード債権以外でファクタリングする

ファクタリングはクレジットカード債権以外でも可能です。仮にクレジットカード債権がなければ、別の債権を資金化するという方法もあります。
他の債権を資金化する場合も、ファクタリングなら迅速かつ柔軟に使えるというメリットがあります。資金調達方法の中では困ったときに使いやすく、難易度の低い方法です。

現金払いを増やす工夫をする

クレジットカードでの支払いに対応している会社・店の場合、顧客や取引先がクレジットカード決済ばかり利用すると、資金難に陥るリスクが高くなります。
クレジットカード決済が多く資金繰りに困ることが多い場合は、現金払いしてもられるよう工夫してはいかがでしょう。現金払いのキャンペーンを行うといった方法が考えられます。この方法で現金払いが増えれば資金難も改善に向かう可能性があります。
ただ、実際に現金払いが増えるかどうかは未知数です。明らかにお得だとなれば現金払いも増えるでしょうが、顧客・取引先にお得さを提供するために店・会社が自腹を切らなければならない場合、かえって資金難が深刻化するリスクもあります。
資金難を改善できるか未知数であるという点、場合によっては資金状況が悪くなるという点で、難易度の高い方法だと言えるでしょう。

クレジットカード債権もファクタリングできるのまとめ

クレジットカード債権でもファクタリングで資金調達が可能です。
クレジットカード債権でのファクタリングには入金日前に支払い分を受け取れるといったメリットがあります。デメリットや注意点なども留意した上で利用すれば、ファクタリングは有用な資金難の改善方法になります。

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