【公式】ソレイユのファクタリングサービス

ファクタリングと売掛債権担保融資（ABL）は共に売掛金などの債権を使うことから「同じサービスではないか」と混同されることがあります。
ファクタリングと売掛債権担保融資はどちらも資金調達に使われるという共通点もありますが、サービスの性質や内容、審査基準などはかなり違っています。2つはまったく違った資金調達方法なのです。
この記事では2つのサービスについて分かりやすく説明し、違いについて比較しながら解説します。2つの資金調達方法の違いや使い分けに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ファクタリングとは？サービスの性質と特徴

ファクタリングとは売掛金などの譲渡・売却により現金化する資金調達方法です。
たとえば、取引先から2024年3月末日に支払われる取引の支払いがあったとします。この支払い分を日付より前にファクタリング会社と売買することで売却金を受け取れます。
売掛金などを使った資金調達方法がファクタリングです。

ファクタリングは売掛金などの譲渡・売却なので「売買」

ファクタリングの最大の特徴は売掛金などを「売買すること」です。サービスの性質は売掛金などの譲渡であり、売買になります。中古ショップでの物の現金化、不用品の買取などを想像すると分かりやすいのではないでしょうか。

ファクタリングを使うには売掛金などの売買対象が必要

ファクタリングは売買なので、利用のためには「売り物としての債権」が必要になります。取引先の売掛金など、サービスの提供会社が買取の対象にしている物がなければ利用できない資金調達方法です。

売掛債権担保融資（ABL）とは？サービスの性質と特徴

売掛債権担保融資とは売掛金などを担保にして銀行やノンバンクからお金を借りる資金調達方法です。
たとえば、取引先の300万円の売掛金を持っていたとします。この売掛金を銀行に差し入れてお金を借りるのが売掛債権担保融資です。
売掛債権担保融資は英語を略してABL（Asset Based Lending）とも表記されます。

売掛債権担保融資はお金を借りる「融資」

ABLは名前からも分かるように「お金を借りること」です。お金を借りるという点ではローンなどと変わりません。

売掛債権担保融資には担保としての売掛金などが必要

売掛債権担保融資は担保を提供してお金を借りる方法なので、「担保としての売掛金」が必要になります。サービス名が顕わしているように、原則的に担保がないと使えない資金調達方法です。

ファクタリングと売掛債権担保融資（ABL）の違いを比較

ファクタリングと売掛金を提供してのお金の貸し借りには主に8つの違いがあります。
2つのサービスの違いは次の通りです。

サービスの提供先が違っている

ファクタリングとABLではサービスの提供先が違っています。
債権を現金化の提供先はファクタリング会社です。対してABLの主な提供先は銀行やノンバンクなどになっています。
売掛金などを使う混同されがちなサービスでも、このように提供先が違っています。

売買と融資という性質の違いがある

ファクタリングとABLではサービスの性質に違いがあります。
ファクタリングは売買・譲渡です。お金を借りるわけではありません。売掛債権担保融資は売掛金などを売買・譲渡するわけではなく担保として使います。性質は融資です。
2つのサービスにはこのように性質面での違いがあります。

担保と売却対象という違いがある

ファクタリングは売掛金などを売買の対象にします。売買の対象なので商品のような扱いです。
ABLでは売買の対象ではなく、貸したお金を回収できないときの備えになります。
売掛金などの扱いに違いがあります。

負債になるかどうかが違っている

ファクタリングは債権の譲渡・売却なので負債にはなりません。売却金100万円を受け取ってもお金を借りたことにはならないのです。
ABLは借り入れなので負債になります。

2つのサービスでは審査基準の違いがある

売掛債権担保融資と売掛金などの現金化では審査基準が違っています。
ABLではお金を返してもらえないと大変なので、赤字や税金滞納、経営難などの場合は「お金を貸しても返済が難しいだろう」と判断されて審査落ちする可能性があります。
対してファクタリングは売買なので、申込者が赤字や経営難でも特に問題ありません。支払いをするのは取引先だからです。
2つのサービスでは審査のときにチェックされるポイントや基準が違っています。

2つのサービスでは審査の厳しさも違っている

売掛債権担保融資は「お金を貸せるかどうか」だけでなく「担保」についても審査対象になります。現金化できる売掛金でも担保にはできないことがあります。
審査基準もファクタリングと異なるため、ABLの方が審査は厳しめです。

審査に要する時間にも違いがある

ファクタリングと売掛債権担保融資では審査の要する時間が異なります。
債権を譲渡・売却する場合に要する時間は会社によりますが、早ければ最短即日になっています。ABLは「お金を貸すか」「担保の価値や信用度は」など、融資の可否と担保の2つについて審査しなければいけません。そのため、審査に時間がかかってしまいます。
ABLの審査にかかる時間は2週間～3週間が目安です。

利用時の会計処理も違っている

ファクタリングとABLでは会計処理の考え方にも違いがあります。
債権の現金化は性質が譲渡・売却なので、会計処理で負債になることはありません。中古ショップに売った物の代金が負債にならないことと同じです。対してABLは会計処理で負債になります。担保を提供してお金を借りる資金調達方法だからです。

ファクタリングと売掛債権担保融資（ABL）はどちらを使うべき？

ファクタリングと担保を提供しての融資には8つの違いがありました。この違いを踏まえて「どちらがニーズに合っているか」「どちらが現状の資金調達に合っているか」を考えて決めることが重要です。
たとえばすでに多くの負債を抱えており、追加での融資は難しい状況だったとします。仮に融資に申し込んでも審査落ちするような状況でした。また、負債が多いので、これ以上お金を借りたくないとも思っていました。このようなケースではファクタリングが向いていると言えるでしょう。
2つのサービスのうちどちらが向いているかは状況によります。ケースバイケースで使い分けることが重要です。

ファクタリングと売掛債権担保融資（ABL）の違いとは？のまとめ

ファクタリングは売掛金などの譲渡・売却ですが、ABLは借り入れです。他にも違いはいろいろありますが、一番大きな違いは資金調達の性質の違いだと言えるでしょう。
ファクタリングとABLは違うからこそニーズや状況に合わせて使うことが重要です。資金調達が必要な局面は多々あると思いますので、持っている売掛金や状況に応じてファクタリングなど2つのサービスを使い分けてください。