ファクタリング審査で落ちる理由とは?14の原因を詳しく解説
早急に資金調達が必要な時や、資金繰りの改善のためにファクタリングを検討している経営者の方、ファクタリングで資金を調達したくても、審査に落ちてしまっては利用できません。
そこで、ファクタリング審査に落ちてしまう理由と、どのような基準で審査しているのか、詳しく解説していきます。
ファクタリングは便利な資金調達方法ですが、必ず審査が必要です。
なんらかの事情でファクタリング審査に落ちてしまうと、現金を確保できません。審査落ちすると、手続きにかかった時間も無駄になるでしょう。
審査落ちの要因がないか検討してから申し込みすると、スムーズにファクタリング契約を進められます。
この記事では、ファクタリング審査で落ちる14の理由をわかりやすく解説します。
労力を無駄にしないためにも、ファクタリング審査で落ちてしまう「理由」について、ぜひ確認してみてください。
目次
ファクタリングで落ちる理由【売掛先の信用】
ファクタリングを利用するうえで重要なのは、「売掛先」の信用状態です。
売掛先の信用が低いと、ファクタリング会社は売掛債権の売買契約に応じてくれません。
具体的には売掛先の経営状態や過去の支払いトラブル、企業の規模や業種をファクタリング会社によって確認されます。
それでは、売掛先が原因でファクタリング審査に落ちる理由を見ていきましょう。
1.売掛先が赤字決算だとファクタリング審査に落ちる
売掛先の財務状況が悪く、赤字決算だとファクタリングができません。
経営状態が悪いと、売掛先が倒産する危険性があるためです。
倒産とまでいかなくても、支払日までに資金を集められず、売掛金の不払いが発生する可能性もあります。
ファクタリングの利用者は、売掛金の支払いがおこなわれなかった場合でも、ファクタリング会社への支払責任がありません。
万が一の時には、ファクタリング会社が損を負うシステムになっているからこそ、ファクタリング会社は売掛先の経営状態を慎重に調べるのです。
2.売掛先が過去に問題を起こしているとファクタリング審査に落ちる
現在、売掛先が順調に事業を運営できているとしても、過去に問題を起こしている場合は、それがファクタリング審査落ちの原因になります。
たとえば、取引先に対して支払遅延を起こしていたり、税金滞納をしたことがあったりする場合などです。
今が順調だとしても、過去に問題を起こした企業なら、売掛金の不払いをする危険性が否定できません。
なお、税金滞納歴などがある企業の売掛債権をファクタリングできたとしても、手数料が通常よりも高くなってしまうこともあります。
3.売掛先が個人だとファクタリング審査に落ちる
売掛先の属性も重要です。
原則としてファクタリングできるのは、「法人」の売掛債権となっています。
売掛先が「個人事業主」だったり、「フリーランス」だったりすると、売掛債権を買い取ってもらえません。
ただし、ごく少数のファクタリング業者は、個人の売掛債権でも審査をしてくれます。
そのため、法人の売掛債権でないからといって、最初から無理だと諦める必要はありません。
もちろん、法人の売掛債権はよりも審査落ちする可能性は高くなりますが、とりあえず個人の売掛債権を扱っているファクタリング業者に申し込みをしてみましょう。
4.売掛先が中小企業だとファクタリング審査に落ちることもある
売掛先の信用が高いほど、ファクタリング審査に通る可能性は高まり、手数料などの条件もよくなります。
たとえば、東証プライム上場企業や官公庁の売掛債権などです。逆に、「中小企業」などの社会的信用が低い会社の売掛債権だと、ファクタリング審査に落ちる可能性が出てきます。
もちろん、中小企業だからといって、必ずしも審査落ちするわけではありません。
しかし、大手企業の売掛債権よりも審査に時間がかかってしまったり、手数料が高くなってしまうことはよくあることです。
ファクタリングで落ちる理由【売掛先との関係】
自社と売掛先の「関係」によっても、ファクタリング審査で落ちるケースがあります。
たとえば、売掛先との取引実績がなかったり、売掛先の存在が確認できなかったりする場合です。
また、3社間ファクタリングをしたい時は、売掛先の同意が必要になります。
売掛先との関係性が悪いとファクタリングをスムーズに利用できないケースも少なくありません。
1.取引実績がないとファクタリング審査に落ちる
多くのファクタリング会社は、「取引実績」がない売掛先の売掛債権は取り扱っていません。
最低でも1回は売掛先からの入金記録が必要です。
ファクタリング審査では、売掛先からの入金確認ができる通帳のコピーが求められます。
ただし、新規企業との売掛債権でも買い取ってくれるファクタリング会社も、なくはありません。
初取引をする相手の売掛債権をファクタリングしたい場合は、取引実績なしで契約してくれるファクタリング会社を探してみてください。
2.存在しない売掛債権だと審査に落ちる
売掛債権を出している「売掛先」が実在しない場合は、ファクタリングができません。
書類の記載にミスがあって、売掛先が確認できないような時は、ファクタリング審査に落ちてしまいます。
また、ありもしない企業の売掛債権をねつ造したり、取引がない企業との売掛債権を提出したりした場合も審査に通過できません。
ファクタリング会社はこういった「架空債権詐欺」を恐れているため、バレずに契約を進めることは困難です。
もちろん架空債権詐欺は犯罪ですから、実際に取引がある売掛先の売掛債権でファクタリングしなければいけません。
3.売掛先の同意がないと審査に落ちる(3社間ファクタリング)
ファクタリングには、利用企業とファクタリング会社だけでおこなう「2社間ファクタリング」と、売掛先も関係する「3社間ファクタリング」があります。
2社間ファクタリングの場合は、売掛先は関係ありませんし、売掛先にファクタリングのことはバレません。
しかし、3社間ファクタリングの場合は、売掛先がファクタリングに同意する必要があります。
売掛先にファクタリングすることを知られなくない場合や、売掛先の同意が得られそうにない場合は、3社間ファクタリングを諦めて2社間ファクタリングの申し込みをしましょう。
なお、ファクタリング会社のなかには3社間ファクタリングしか取り扱っていないところもありますから、事前に確認してみてください。
ファクタリングで落ちる理由【売掛債権の状態】
売掛債権自体に問題がある場合も、ファクタリング審査に落ちてしまいます。
売掛債権の問題とは、「支払日が遠い」「債権額が少なすぎる」「債権額が多すぎる」「不良債権である」「2重債権である」などです。
1.売掛債権の支払日が遠すぎるとファクタリング審査に落ちる
売掛債権であれば、どんなものでもファクタリングできるというわけではありません。
売掛債権の支払日が遠すぎると、ファクタリング審査に落ちてしまいます。
一般的には、ファクタリングできる売掛債権は、支払日が「60日」以内のものです。
それより支払日の遠い売掛債権は、リスクが高すぎるため、ファクタリング会社が取り扱ってくれません。
ただし、一部のファクタリング会社は、180日までのファクタリングサービスを実施していたりします。
長期の売掛債権をファクタリングしたい場合は、それを得意としているファクタリング会社を探してみてください。
2.債権額が利用可能金額から外れていると審査に落ちる
売掛債権の「金額」自体もファクタリング審査に関わってきます。
原則としてファクタリング会社は、利用可能上限額を決めているため、それ以上の高額な売掛債権は取り扱ってくれません。
利用可能上限額は、ファクタリング会社ごとに大きく違います。
個人事業主をメインターゲットにしているファクタリング会社では、数百万円から1,000万円程度が上限なのが普通です。
しかし、法人との取引が多いファクタリング会社の場合は、1億円以上のファクタリングができることも珍しくありません。
また、上限だけでなく下限も審査に関係します。
通常、法人向けのファクタリング会社なら、最低でも100万円程度、個人事業主向けのファクタリング会社でも30万円程度以上の売掛債権でなければ、買い取ってもらえません。
3.不良債権だと審査に落ちる
ファクタリング契約後に売掛金が支払われなかった場合は、ファクタリング会社が責任をとってくれます。
しかし、申込み段階で不払いになっているような不良債権を持ち込むと、審査に通りません。
4.二重債権だと審査に落ちる
すでに権利を売却してしまっている売掛債権をファクタリングしようとすると、審査に通りません。
1回ファクタリング契約をした売掛債権を、別のファクタリング会社に売ることはできないのです。
そもそもこれは、「二重債権詐欺」という犯罪になってしまいます。
ただし、売掛債権の額を分けてファクタリングすることは、不可能ではありません。
たとえば、1,000万円の売掛金を400万円ずつ2社とファクタリングする、というのは一応可能です。
とはいえ、すべてのファクタリング会社が債権の一部買取をしてくれるわけではありません。
基本的には1つの売掛債権は、1つのファクタリング会社と取引するものと考えておいたほうがよいでしょう。
ファクタリングで落ちる理由【自社の状況】
「自社(自分)の状態」や申込みの仕方によっても、ファクタリング審査に落ちることがあります。
たとえば、「審査書類」に不備があったり、「税金滞納」していたり、法人ではなく個人であったりする場合です。
1.書類に不備があるとファクタリング審査に落ちる
ファクタリングに必要な書類は、ファクタリング会社ごとに違います。
使われる確率が高いのは、「売掛債権の存在を証明する資料(請求書など)」「身分証明書(運転免許証など)」「銀行通帳」などです。
これらが揃っていなかったり、記載情報にミスがあったりすると、審査に落ちてしまいます。
必要書類の数は、手続きが簡潔なファクタリング会社なら3つ程度ですが、多くの資料を提示させるファクタリング会社では、10個以上になるケースもあるでしょう。
2.税金滞納しているとファクタリング審査に落ちることがある
ファクタリングの場合、原則として依頼者の信用情報は関係ありません。
赤字決算だったり、債務超過だったりしてもファクタリングは利用可能です。
しかし「税金滞納」している場合は、ファクタリングも断られてしまうことがあります。
なぜなら税金には、「国税優先の原則」があるためです。
ファクタリングをすると、先にファクタリング会社にお金を振り込んでもらえる代わりに、売掛先から受け取ったお金をすぐにファクタリング会社に振込まなければいけません。
しかし税金滞納していると、振り込まれた売掛金が国に徴収されてしまう可能性があります。
たとえほかに契約を結んでいたとしても、税金の方に優先権があるため、ファクタリング会社までお金が回ってこないことがあるのです。
そのため、税金滞納をしている客は、審査で落としてしまうファクタリング会社は少なくありません。
3.個人だとファクタリング審査に落ちることがある
ファクタリング依頼者の属性は、「法人」「個人事業主」「フリーランス」の3つに分類可能です。
法人の場合、法人であることを理由にファクタリングを断られることは、めったにありません。
しかし個人事業主やフリーランスの場合は、売掛債権の状態などとは関係なく、個人であるというだけで審査で落とすファクタリング会社も存在します。
ただし、個人OKのファクタリング会社もありますので、個人でも、そういった会社を使えば問題なくファクタリングを利用可能です。
ファクタリング審査で落ちる理由は限られている
ファクタリングの審査で見られるのは、おもに「売掛先の信用」です。
売掛先が個人事業主だったり、赤字経営だったりすると審査に通りません。
また、売掛債権の状態も審査に関係します。
売掛債権の金額が安すぎたり高すぎたりすると、ファクタリングできませんし、売掛金の支払日が遠すぎると取り扱ってもらえません。
ほかに、自社の状態によってファクタリング審査に落ちるケースもあります。
とはいえ、ファクタリング審査はほかの資金調達方法よりも比較的緩いため、実績が少ない中小企業や個人事業主でも十分に利用可能です。
まとめ
ファクタリングで資金調達したくても、審査落ちでは利用できず、資金繰りを改善させることもできません。
ファクタリングの審査は、売掛先の信用度が最も重視されますが、利用者の信用度もまったく無視できるわけではないということです。
ファクタリングで審査落ちを防ぐためには、審査がスムーズに進み安心して契約してもらえる根拠を示すことといえます。
できるだけ提出する書類は多いほうがよく、信用するに値すると判断されることを意識すれば、審査に通る可能性は高くなると考えられます。
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